ターミネーター ニュー・フェイトのレビュー・感想・評価
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キャメロンは何を語りたかったのか
I won’t be back.
見終わってから状況を理解するのに時間がかかりました。
冒頭でジョン・コナーが殺害されてしまい、「いくらなんでもそれはないだろう」と思い、以後の展開に全く気持ちが入り込めませんでした。皆さんもそうだと思いますが、成人したジョン・コナーを中心にストーリーが続くものと勝手に思い込んでいたからです。裏切られた感が半端ありませんでした。これまでのシリーズはすべてジョン・コナーを死守するため、あるいはジョン・コナーが中心となって話が展開されていました。本作ではいきなり、命をかけて戦ってきたこれまでの行動が全否定されてしまいます。そのため、多くのファンの評価が著しく低くなっています。あの伝説的なT1, T2の戦いはなんだったのか、と。
ではなぜ、この映画がキャメロン公認の正統な続編なのか。キャメロンはいったい何を言いたいのか。
そこで私なりに考えたあげく、「キャメロンはターミネーターシリーズはサラ・コナーのストーリーであると考えているのだ」という結論に達しました。そして、キャメロンは他人ではなく自らこのシリーズに終止符をうちたいのだと思います。私を含めて多くのファンは、ターミネーターの世界観ではジョン・コナーが核心部分であると信じているから本作がしっくりしないのだと気がつきました。でもキャメロンが考えているターミネーターの世界は、ジョン・コナーではなくサラ・コナーが主人公なんですね。きっと。
1作目ターミネーターT1で普通の人だったサラに突然苦難がやってきて、2作目T2で運命を受け入れ戦士となり、そして今回3作目で新たな試練に直面するが次世代にバトンタッチをしやっとサラ・コナーは一線から退くことを許され解放される、というサラ・コナーのストーリーなのではないでしょうか。今後も暗い未来は繰り返されるが、新しい指導者はあらわれ、そこに希望はある。ということなのかなと思います。元題名はNew FateではなくDark Fateですしね。サラ・コナーの大河ドラマ3部作としてみてみるとわかるような気がしてきました。
つっこみどころは満載ですが、T-800が家をでるとき、I won’t be back.と言ったセリフにはもうこれでT-800だけでなくターミネーターシリーズがキャメロンとして終わりだというメッセージがこめられていると思います。一般受けしないことはわかっていたと思いますが、キャメロンが作りたかった理由はサラ・コナー3部作の最終章なのだと感じました。
続編を作ろうと思えば作れるような話にはっていますが、結局はこれで終わりにしようということなのではないでしょうか。そう考えると、本作品の本質がわかるような気がします。
T800のAIの設定が。。。
T1では、T800のただただ殺人マシーンとしての恐ろしさが全面にあり、
T2では、未来のジョンが改良して送り込んだT800だったからこそ、現在のジョンとの交流の中で変わっていくT800の強さと人間味の面白さがあったのに、
今回は、T1と同じ機能の殺人マシーンであるT800が、AIの学習によって人間との生活を送っているなんて、、、って事が気になってしまい全く入り込めなかった。
T800って、ソファに座って足を組むようなキャラじゃないでしょう!
所々で「あのシーンあのセリフだ!」とか「あのキャラ設定が活かされてる」とかシリーズ内の面白さはあるかもだけど、
ターミネーターはT800をどっしり、しっかり、上手く登場させて欲しかった。。。
正統派です。
サングラスを見つめるシュワちゃんがいい!
「あー、そういえば、ジョンを殺しちゃったんだっけ。あの子の持ってたサングラスをかけてみたっけなぁ」と、人間性を取り戻したと自賛するT-800シュワたん。無精ひげが生えているのも人間性を取り戻したからだい!と言いたげな風貌だ。
賛否両論が巻き起こってるみたいですが、個人的にはもっと新しいものを見たかったというのが素直な感想。これじゃニューヒロインを二人追加しただけの「1」と「2」の焼き直しといってもおかしくないくらい。もう28年も経ってるんだし、新しいファンをも増やさなきゃという考えがあるならば、ちょっと怒りますよ!プンプン。未来の映像もちょっとだけだったし、「審判の日」を回避しても荒廃した世界になる理由も欲しかった。スカイネットじゃなくてリージョンと言ってたけど、最近のAI技術による人員削減とかコンピュータの暴走なんてのも風刺として取り入れてるところは良かった。あくまでも続編じゃなく単体映画として。
そんなこんなでも、面白い個所を見つけるのが大好きなkossy。運転できないダニーが初めて運転するところはシュワちゃんの『ツインズ』のパロディやろっ!とか、REV9ってのはビートルズの「レボリューションNO.9」やろっ!とか、「ここはテキサスだから」などと言ってトランプを揶揄しようとして失敗してるやろっ!などと、色々考えてみました。
最も好きなターミネーターはUSJのアトラクションです。
『正当な2の続編』は、ハードル上げすぎじゃない?
感想】
『正当な2の続編』と、高を括った本作。
サラ・コーナー役のリンダ・ハミルトンがシリーズ回帰という事と、ジェームズ・キャメロンが製作に回帰する事も話題となり、1年前から楽しみを募らせてました。
………。観終えたあと、ひと言で云うなら『そう来たか!』でした。
レジェンド、ターミネーターファミリーと、ニューメンバーの“世代交代”をも、感じられました。
というのも、冒頭で、あっさり未来の抵抗軍のリーダーになるはずだったジョン・コナーが、ターミネーター(シュワちゃん)によって殺されてしまいます。
(2作目で、ジョンを守り抜き後、溶鉱炉に身を投げたT‐800の死。無駄死にじゃない?)。
今回、エドワード・ファーロングも、シリーズ復帰と噂され、期待してましたが、出番は在りません!
少年ジョンは、CGで描かれてました。
新シリーズに、過去の遺産は切って棄ててしまおう!と、序盤から強気な始まり始まり。
そんな新たなターミネーター(本作)のメインに活躍するのは、女性兵士グレースと、新たな 護られ役(未来の救世主)、ダニー。
強化型人間。(4作目のマーカス・ライトの設定のパクリ?)
ただし、薬を射たないとヘナヘナに…。
なんか、この設定、鳥山明先生の『ドクタースランプ』に登場するアラレちゃんや、オボッチマンくんのようです
グレースを演じたのは、マッケンジー・デイヴィス。お綺麗な女優さんでした。
敵は、新型ターミネーター“REV‐9”。
2体に分裂出来る液体金属ってヤツですが、真新しさは全く有りませんでした。分裂以外は『ジェニシス』の敵と全く同じ。。
演じたのは、ガブリエル・ルナ。
どうしても2作目の敵を演じたロバート・パトリックと比較してしまうんですが、オーラ(キャラ)が薄い!!
もう少し悪人面(冷酷面)の俳優さんを選択出来なかったんでしょうか……。
そして、シュワちゃん(T‐101型)。
やっぱりシリーズに居るのと居ないとでは、違いますね!
パンフでは、T‐800と紹介されてますが、劇中で自分をT‐101型と言っていたと思うのですが、私の観間違いでしょうか…(?)
出番は、中盤くらいからでしたが、確り存在感がありました!
回想シーンでは、若かりし日のシュワちゃんもCGで、描かれてます。
しかし! “何故サイボーグが老けてしまうのか?”は、劇中で説明なし。
『ジェニシス』の説明通りなのでしょうかね。(結局、過去作頼り…)
人間社会で、家族を養っているターミネーター(カールおじさん)。排泄や食事等は、どうやってバレずに22年も過ごしてたんでしょう…(苦笑)
そして、今作の一番良かった点と言ったら、やっぱりサラ(リンダ・ハミルトン)の復活でしょうね!
番宣で、ネタバレされてた為、興奮も半減でしたが、登場シーンでは感動してしまいました!
『ジョンを失い、写真すら残ってない。顔すら忘れかけている…』と、哀しげに訴えるシーンはグッときました。
ん………。
ターミネーター『3』、『4』、『ジェニシス』を無かった事に出来る程、本作が逸品だったかと言われると、そうでも無かったように思えます。
少し、期待値を上げすぎていたのかも解りませんが。。
そもそも、【正当な2の続編】とハードルを上げすぎているのが原因かと。
ド派手なアクションには、満足でしたが、細かな設定やストーリーに、突っ込み処 満載な作品でした。
高く見積もっても60点かなぁ。
最近、シリーズ3~4を見直したのですが、『ニューフェイト』ならば、『4』の方が良作です。
サラ・コナー登場に鳥肌がたった。
待っていました。
サラ・コナー、この物語はやはり
サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)
無しでは終わらない、いや
リンダ抜きで終わってはいけない❗
今作品はパート2の正当な続編⁉️
だが、3~5もサラが物語の核に
いた。
普通の女の子だったサラが
女ランボーのようにたくましくなり
伝説の人類の救世主に!
そして伝説が帰って来た。
それだけでもワクワクだったけど
年齢を重ねてもたくましい
女性だった😃嬉しいなぁ❗
34年前は学生だった自分
近い未来ロボットが支配するような
時代が来るのかなぁ
なんて考えていたけど、携帯一つで
生活のほとんどが成り立つ今の
時代!少しずつターミネーターの
世界に近付いているような😱
五十路親父の呟きです。
エンディングのサラの言葉!
まだこの物語は終わっていない
ような次回作を期待させるような
言葉に感じた。
追記
ターミネーターとは全く関係ない
話だけど、スタローンがもし
エクスペンダブルスの新作作るなら
リンダをキャスティングして
欲しいなぁ‼️
銃夢のオマージュ?
アクションだろうが、娯楽だろうが、脚本が大事てっことが、よくわかる。ジョンを救ったターミネーター ジョンを殺したターミネーター どちらのターミネーターに良心を与えたのも人間。ターミネーターと分かち合えないサラも激闘の激闘の上に、あの台詞が自然と出てくる。なぜ倒れても倒れても、なぜそこまでして救うのか?そんな軸がある脚本だからこそ、アクションが活きてくる。
華麗なるカムバック
ターミネーター2.5
ターミネーター2のリブート作品のような作り方。今風に敵も見方もアクションもバージョンアップしましたといった感じ。
今回設定し直して次回作にさらにつっこんだ話を持ってくる予定だったのか。というのが大枠の印象ですが、サラ・コナーのその後をどう描くかは満点評価です。あの悲しい顔のアップと怒りが露になっている顔、無表情に集中している佇まい、がしっかり見れたから満足です。
敵は分裂を活かした観客の想像を少し超える演出で、強化人間をぼこぼこにする絶望感たっぷりの演出があればもっとよかったです。それがあってからのあのシーンに繋がればなぁとか思っちゃいますが、素人発想なのでこのままこの作品を受け入れます!
比較的残念な出来映え
ターミネーター
とてつもなく衝撃を受けたターミネーターが1984年公開されてから35年ですか。レンタルビデオ屋で借りていた友だちの家族と一緒に観たことを思い出させてくれるキャスティング。
当時の終末思想を反映されたストーリーは、マッドマックスや北斗の拳など様々な映画やアニメにもよく使われていた。
核兵器の驚異を他人事ではない冷戦下では近未来にあり得ないことではないと考えさせられていた物語の設定。
時代は変化してきたが、人間の愚かさはスカイネットを破壊したとしても新なスカイネットネットを作り出す。
AIが人間を支配するという設定は、これからの社会にとってもあり得なくない。
地球環境を保全するためには人口を減らすことや人類の抹殺をAlが考えないともいえない。
使い回された物語の設定だけど社会は35年前と変わらず同じことを繰り返していることを揶揄している作品のように感じられた。
単純にアクションを楽しむ分には安定の出来具合です。
やっぱり
サラ・イズ・バック
⚠️末尾でネタバレあります。⚠️
公開2日目で観てまいりました。
T2の"真の続編"との触れ込みの本作。
リンダ・ハミルトン演じるサラ・コナーのカムバック映画として非常に満足度の高い映画でした!
映画始まって冒頭"ある衝撃の展開"から始まります。ここから怒涛のアクションを経て中盤に至るまでは、ビジュアル・展開共にT2の続編として充分な説得力と牽引力を持っていました。
キャスト陣の演技も素晴らしく、特にリンダ・ハミルトン演じるサラ・コナーは完璧でした。劇中世界で28年間生きてきたとしか思えないサラの貫禄は、スクリーンで見るに足る魅力に溢れていました。これでアクションまでやってのけますからね、リンダのストイックさは健在でした。
グレースを演じたマッケンジー・デイビスの深みある演技も光ってました。彼女はかつてマイケル・ビーン演じたカイルを思わせる造形。その憂いを秘めた表情は、彼女の内に秘めた想いを見事に表現していました。新キャラクターながら、ドラマに厚みを持たせています。
シリーズとしては、数あるT2以降の続編の最大公約数を狙ってきたなと。
まさにベストヒットターミネーターと言える内容で、ファンサービス満点の展開は前作ジェニシスとも似た印象を持ちました。
これを、前作と違ってオリジナルキャストでやっています。
ただしストーリーの焼き直し感は強く、新機軸の要素もさしたる魅力を感じなかったのが正直なところ。
特に後半の飛行機内でのアクションシーンは荒唐無稽で呑み込み辛く、カメラワークも含めて本家キャメロン作品との差を大きく感じました。
ネタバレになるので詳細は避けますが、その後の展開も脚本の粗が目立っていました。世代交代劇として丁寧にドラマを構築して欲しかったですね。
色々ネガティブな事も言いましたが、そもそもターミネーターシリーズが一作目で完成しているだけに、何を作っても"蛇足"にしかなりえないのは運命と言えるかもしれません。
その中でリンダのカムバックを果たし、T2から地続きの世界を見せてくれた。この事が作品最大の成果と言えるでしょう。
⚠️以下、よりマニアックに踏み込んだ内容となります。
⚠️ネタバレも含みますのでご注意を。
Rev-9。
せっかく新ターミネーターを生み出したんであれば、もっと魅せ場を作って欲しかったなと。鎖でバラバラになったり女性キャラクターのキックで怯んだり。主人公補正での弱体化も気になりました。内骨格と液体金属を纏ったメカならば、T800とのガチンコバトルでも剛性の高さを見せて欲しかったですね。
それとスカイネットに変わるAI、リージョン。これがスカイネットと名前以外何が違うのか不明瞭で、現時点では呼称が変わったようにしか思えなかった。続編を見越して現時点ではボカしているのだろうか?
いずれにせよ、AIが普及しつつある現在ならではのターミネーターとして、もう少し踏み込んだ内容にして欲しかったことは確かだ。
単なるシンギュラリティの末の審判の日なのか、あるいは別の経緯で生まれたのか?
興行収入が伸びて続編が作られれば、これらも明かされるかもしれない。
ジェニシスよりはるかに良いです!
これこそ
ストーリー以外良き!
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