「時をかける筋肉」ターミネーター ニュー・フェイト かさでみーさんの映画レビュー(感想・評価)
時をかける筋肉
決まった未来(現実)を変える為、過去に戻って同じ時間を繰り返す、いわゆるループ系の映画だ。
今回は連続ドラマ『ターミネーター~時をかける筋肉~』第6話と言っても過言では無い。筋肉が過去に戻り【審判の日】を食い止めようと奮闘する。
時にはヒロインを殺したり、時には未来を描いたり、もう何でもありなのだ。過去に戻ってリセットすれば良いのだから。
1話2話は無論、傑作である。
3話のクレーン車チェイスは迫力満点だし、4話はバットマンを器用したり、5話は旧筋肉と新筋肉の戦いが見れたり、部分的にはどれも最高である。
第6話といえば…1話2話のヒロインがカムバックする。リンダ・ハミルトンだ。彼女が登場までのアクションシークエンスは神回だろう。久しぶりに会えて涙が流れた。
しかし、その涙も物語が展開するにつれ、乾き目がパサパサになる。新しく舵を切ったのに第2話を彷彿するストーリーラインであり、アクションや映像技術は進化しているのに、新鮮さが足りない。
タンクトップヒロイン枠のマッケンジー・デイビスは素晴らしく良い。しかし、ここに少年との交流もない(むしろ1番悪い)筋肉が必要なのか疑問だ。単なるマスコットでしかなくなったシュワちゃんに戸惑う。
でも大丈夫。
また過去に戻れば良いのだ。
どんなに残念な結果になろうと過去にもどり、やり直せば良い。いくらでも公開日という【審判の日】を迎える事になるのだから。
おそらく第18話ぐらいには、ジュラ紀まで遡り、蝶々を抹殺してしまい【審判の波】を食い止める話になっているかもしれない。筋肉VS恐竜、悪くない。