「ボクサーに見えないのが、最大の難点」ラスト・マッチ ビン棒さんの映画レビュー(感想・評価)
ボクサーに見えないのが、最大の難点
ボクシングの試合前の記者会見のイメージは、
一言コメントしたら、あとは二人並んでファイティングポーズ。
しかし、本作品の記者会見は ただの罵り合い
しかも相手の喋った内容が、主人公の行く末を暗示するフラグとは。
で、この主人公は監督自身が演技
残念ながら、全くボクサーに見えない。
冴えない風貌、当時43歳という年齢、パンツで隠そうとしているし、
あまり映らないようにしているが一目で分かる出来上がってない身体。
試合シーンの演出も、精彩の無い動きは誤魔化せてない。
主題は悪くないと思う。
試合で脳にダメージを受けた元ボクサーと、周囲の者たちの苦悩。
だが、主人公はミスキャスト。
監督自らが演技するのであれば、脳にダメージを受ける経緯は
ボクシングではなく、交通事故など別の設定の方が良かっただろう。
スポーツ関係者なら「6ヶ月の壁」は当然知ってるはずなのに、
いつまでもリハビリを開始しなかった、看護の仕方にも違和感を感じた。
肝心な場面での字幕の誤字は興ざめ。「必要」が「必用」になっていた。
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