「【世界最高峰の完璧な舌を持つ天才シェフ、アラン・デュカス氏がヴェルサイユ宮殿内初のレストランオープン迄の道のりと彼が食を追求するために世界を駆けまわる姿を捉えたドキュメンタリー作品】」アラン・デュカス 宮廷のレストラン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【世界最高峰の完璧な舌を持つ天才シェフ、アラン・デュカス氏がヴェルサイユ宮殿内初のレストランオープン迄の道のりと彼が食を追求するために世界を駆けまわる姿を捉えたドキュメンタリー作品】
◆感想
・ご存じの通り、アラン・デュカス氏は33歳で3ツ星を獲得した天才シェフであるが、今作はその地位を更に向上させていった事が良く分かるドキュメンタリー作品である。
・驚くのは、ヴェルサイユ宮殿内初のレストランオープン準備をしつつ、東京・京都を始め、ニューヨーク、中国、香港、フィリピン、リオ・・、と世界を精力的に飛び回る姿である。
彼は、その地の自身の店の味を確かめながら、例えば私が愛する京都の名店を巡り、美食を堪能し、中国ではチョウザメの養殖場で彼が使っているキャビアの出来上がる工程を確認し、フィリピンでは未来のシェフたちを養成する自身が設立した学校を訪れ、オリンピック開催中のリオでは、貧困層に対し選手村の残食材を使用し食事を提供するのである。
・彼の持論は、”料理は頭の中でする。”である。彼の教え子で今や名シェフになった男が語る逸話が面白い。
アラン・デュカス氏は、彼の料理ノートをその場でビリビリと破き、”レシピを書き留めると、それ以上の味が出せなくなる。”と言ったそうである。
<いやあ、面白かったなあ、このドキュメンタリー作品。特に京都の名店で、うっとりしながら”私のディナーのベスト5に入る。”と語ったシーンは嬉しかったなあ。
今作は、天才シェフ、アラン・デュカス氏のヴェルサイユ宮殿内初となるレストランのオープンまでと共に世界各地を飛び回り食を追求する姿に迫る美食ドキュメンタリーなのである。>
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