「あらゆる『子どもの』エゴを突きつけられる作品」デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆 黒糖さんの映画レビュー(感想・評価)
あらゆる『子どもの』エゴを突きつけられる作品
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以前どこかで見たエヴァQの感想でありましたが、
「子どもの頃に子どもだった物を大人にするのを、大人は嫌がる」のです。
前者で、それは永遠に14歳を繰り返すエヴァの呪いという形になり、今作でそれは「永遠に子どものままデジモンと過ごせる世界」になります。
後半で並ぶ沢山のデータは、選ばれし子ども達のライフログであると共に、我々、彼らと同級生の大人が望んでる「デジモン(新作)のあるべき形」でもあるのです。
その誘惑に揺れる子ども達に喝を入れるのは、彼らの成長に惹きつけられて契約をしたデジモン達。
恐らく、この新作自体が、ずっと『綺麗なデジモン』を見続けているファンへのメッセージでもあるんだろうなと思いました。
キャラや自身の成長を『劣化』とつい言ってしまうオタクへのメッセージでもあり、新しくデジモンに触れた子ども達へのエール。そんな作品でした。
心の中で幼いままで凍り付いている、心の中の思い出に成長の機会を与えて行こうと思います。
ただ、ソラの扱いが中途半端なのと、大人と一緒に働いている子ども達のデジモンにはまだ猶予があるのに、
何故、まだ大学で専攻を決めていない=可能性がピークの大学生たちのデジモンにはそれが無いのかとか、色々矛盾は感じました。
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