「現地でしか分からないことはあります。」バグダッド・スキャンダル ノリック007さんの映画レビュー(感想・評価)
現地でしか分からないことはあります。
日本国内にいて、国連がすべて、国連中心主義の人々にこそ観て
欲しい映画です。
米国政府のイラクに大量破壊兵器があるという嘘の主張に世界でいち
早く支持したのは、日本政府です。
米国政府は、嘘を認めました。(フェア・ゲーム)
日本政府は、間違いをまだ認めていません。
中東の石油資源に依存している日本の現状を直視する必要があります。
日本は、中東情勢を意識しなければならないし、知らないでは済む
話ではないです。
誰も行きたくはない中東に行き、伝えてくれるジャーナリストには、
感謝すべきです。
日本人がいるということだけでも、中東に対する日本の存在を示す
ことができます。
私は、安全とされているが、本音を言えば誰も行きたがらない外国
で進んで仕事し、現地でしか分からないことがあると、痛感してい
ます。
私は、中東で起きる出来事を他人事にはしません。
戦争中のイラクのバクダッドに行かなければ、石油食料交換プログラム
(OFFプログラム)の不正の事実を入手しすることはできません。
国連史上最大のスキャンダルであるがために、真相は闇に葬り去られ、
耳障りの良い話で、終わっていた可能性が高いです。
現在でさえ、国連は調査協力を拒否しているため、全容が明らかには
なっていない事件でもあります。
身の危険を顧みずに行動することの価値を再認識しました。
平和ボケしている日本人の多さには辟易しています。
改めて以下の内部告発者の存在に敬意を表したいと思いました。
・ダニエル・エルズバーグ
(ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書)
・マーク・フェルトFBI副長官
(大統領の陰謀、ザ・シークレットマン)
・エドワード・スノーデン
(シチズンフォー スノーデンの暴露、スノーデン)
・ジュリアン・アサンジ
(フィフス・エステート/世界から狙われた男)