劇場公開日 2018年11月3日

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「社会派サスペンスにして“父殺し=通過儀礼”パターンを踏襲」バグダッド・スキャンダル regencyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5社会派サスペンスにして“父殺し=通過儀礼”パターンを踏襲

2018年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

難しい

イラク戦争直前に発生した、国連を巻き込んでの大汚職事件を描く…とは言っても、事件に関わった人物たちの恋愛描写はフィクション要素強し。
加えて言えば、父のように慕う人物の隠された面を知った主人公が反旗を翻すという、いわゆる“父殺し=成長するための通過儀礼”パターンにしているのも、おそらく作劇上におけるフィクションと思われる(近年では『スーパー・チューズデー』や『スノーデン』等もこのパターン)。
社会派サスペンスでありながら、その実は映画の王道を行く作りにしている。
その点が観た人によって評価の分かれ目になるかも。

製作・配給を手掛けるA24は、『ムーンライト』や『アンダー・ザ・シルバーレイク」など、オリジナリティの高い作品を続々と放つ会社なので、今後要チェック。

regency