「新しい才能の登場」search サーチ ローチさんの映画レビュー(感想・評価)
新しい才能の登場
監督はgoogleグラスで撮影された動画で有名になったアニーシュ・チャガンティ。その動画がきっかけでgoogleに入社しCM制作に携わった後にこの映画で監督デビューを果たした。シリコンバレー出身の新世代の映画監督と言っていいだろう。
PC画面だけで進行するという、「ギミックありき」の作品かと思いきや、プロットが抜群に優れており、画面に釘付けになる。監督はクラシックなスリラー映画をたくさん研究したそうだが、ギミックが奇抜な分、ストーリーはむしろオーソドックスで、SNSなどの現代要素を上手くブレンドした感じだ。PC画面を1時間40分も観続けるのはさすがに厳しいのではと思っていたが、全く気にならなかった。むしろPC画面の情報量の多さに驚いた。普段からPCを使っているくせにこんなに多くの情報があることを改めて気付かされた。
現代人は多くの異なる顔を、インターネットの中に持つ。それがそのままスリラー要素として上手くはめたセンスが素晴らしい。
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