「タイトルなし」search サーチ ゆっこさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし
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面白かった!
パソコンやカメラ映像のみの画面なのにすぐ違和感なく慣れてのめりこむことができる。
言葉を選ぶ父、薬やってる弟の違和感ある来客、息子の署名活動をかばった母、さりげない出来事が全部伏線になってる…!
ネットの相手に2500ドル出しちゃう娘はたぶん、優しいだけじゃなく心の拠り所や素を出せたり話せるのが彼女だけだったからじゃないかな…ていうのが感じられて切ない。
知り合い程度だったクラスメイトが注目や閲覧数稼ぐために「親友」とか「悲しい」とか声あげだすのまじリアルだしえぐいなって思った。
あとラストは父娘のやりとりで締められるのがよかった。
娘絶対助かるし助かって…!まだ親子のわだかまりとけてないじゃん…!て観客の期待を、変に感動ぽくせず淡々と見せることで逆にぐっときて泣きそうになった。
父親の娘への対応が過干渉だな〜〜て思ったけど、警察官の母もそうだった。
だからこそ親子の溝だったり秘密ができたのかもしれないし、でも親ってこんなもんなのかもなぁと思ったりもする。
生まれてきてからずっと見てきた人間に、自分が知らないことなどあるはずがないって思う気もちもわかる。
でも自分が学生時代は親は基本自分をわかってくれてはいるけど、自分の深くにあるものはなかなかわかってない存在だと思ってた。むしろ時々一番わかりあえない存在に思えた。今でも、自分のこと一番知ってるのは友人かな、って時々思ったり、でもふと親の方がわかってくれてたり。
親子でも他人なんだよなぁ、って改めて映画を観て思った。
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