「遅い。が、それに見合った映像」ガールズ&パンツァー 最終章 第2話 edamondoさんの映画レビュー(感想・評価)
遅い。が、それに見合った映像
物凄い情報量と圧倒的迫力の前に2時間ぐらいの映画を見ていた気分です。
特にBC学園の主観シーンやジャングルでの戦闘、時間をかけることでできる画作りがとてもすごかったです。
OP前に1分おさらい、連続ものによくありますが見てて懐かしいなぁと思うレベルに記憶の奥の方に1話があります。そしてOP、これまた本当に懐かしい。
そして本編が始まり、BC学園とボカージュでの戦闘です。
個人的に一番好きなシーンがあって、敵の位置把握に使っているお絵描きボードみたいなのをみほに渡す時、武部さんが小さく「はい」って言いながら渡すシーンがものすごい好みです。
また、マリーの立ち振る舞いと性格も大変良く、仲裁に入るシーンでの砲塔下から体をひねって出てくるシーンとか糖分足りてない発言とか最高でした。
とまぁ余談はおいておいて、ラストの歌唱から決着までのシーンは素晴らしかったです。セリフを一切話すことなく映像だけで決着まで持っていく技術に感銘を受けました。
主人公たちの1回戦が終わり他校の勝敗を見せるシーンも各校のBGMメドレーといったファンサービスがあり、
一旦閑話休題のありすとボコミュージアム、バレー部と福田の食事、河嶋家の家庭事情説明の三連コンボです。
戦闘シーン以外の箸休めにも物語の肉付けを欠かしません。
そして知波単戦です。個人的にここが今回ちょっと微妙でした。
前半の沼地での伏線の張り方やジャングル内での戦闘シーンは良かったのですが、後半の敵陣での主観シーンが多すぎてどのチームがどういうふうに動いているかがわかりにくく、スピード感のある映像だけになってしまっていた気がします。
ただ、最後の西隊長の撤退発言はとても良かったです。
EDはBC学園でいつもの行進、個人的にマリーのキャラクター性がとても好きなので今後にも絡んでほしいなぁと思いました。
さて、次回は何年後になるやらですが時間をかけて面白いものを作ってほしいです。