「支配欲の権化」ナイチンゲール なおさんの映画レビュー(感想・評価)
支配欲の権化
冒頭一瞬だけ、「ん、紳士的な人?」と思ったが、とんでもなかった。というか自分が悪いと全く思っていなさそうなのが、余計にタチが悪い。むしろ「目的のためには手段を選ばないオレカッケー」とか思ってそうなのがもう、ね。
単純にギッタンギッタンにしちゃってくださいよ、と思うのは所詮他人事という感覚がこちらにあるからだろうか。
『裸足の1500マイル』ではもっと後の時代だから、ここまでではなかったように思うが、いやあれはあれでイロイロヒドイけど。下に下を作る支配構造はどこでも通用しちゃうのね…。
イギリスとの確執は知識として分かっていても、小説や映画で目にしていたアイルランド系の立ち位置や扱われ方が、初めて腑に落ちた。なんで『タイタニック』で下層の船室の音楽があれなのかとか。
英語じゃないのはアイルランド語(ゲール語?)なのだろうか。
とりあえず元気な時に観ないと精神的に辛い映画だった。
コメントする