「後半に退屈さを感じてしまった…」ナイチンゲール KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
後半に退屈さを感じてしまった…
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女性監督ということもあってかクレアの描き方はとても繊細で人間味のあるリアルさを感じた。
夫と娘を将校に殺され希望を失ったクレアが黒人のビリーを雇い共に復讐の旅に出る話しだ。
将校及びその周囲があまりにも残虐で非常に不快な存在であるため早い段階でクレアに感情移入してしまい作品を鑑賞してしまう。
またもう一人のキーパーソンとなる黒人のビリーもまた将校に叔父を奪われ復讐を誓う。
当初はクレアとの関係も奴隷の様な扱いを受けていたが共に旅をし時間を重ねる事で互いに理解し合い力を合わせて旅を重ねる事になる。
その間に何度も将校らを殺せる機会に出会すのだが、復讐と言えども人を殺める事に直前になり躊躇う気持ちが出てしまい、機会を逃したり、かえって自分がやられかけてしまう。
話の中盤からずっとそれが繰り返し続くため後半は流石に退屈に感じてしまった。
結局最後はビリーの手で将校を殺めて終わる。
自分に置き換えた場合、仮にも大切な人を奪われた場合奪った人間を果たして簡単に復讐し殺める事ができるのか…恐らくできないであろう。その辺の心情描写を繊細に描かれていたのはとても魅力に感じた。
しかしそのシーンがあまりにも長く繰り返し行われすぎた様にも同時に感じてしまった。
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