「答えはいつも先送り」ナイチンゲール 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)
答えはいつも先送り
序盤こそあまりの痛ましさに目を背けたくなるものの、中盤からは友情を育むバディもの兼ロードムービーでホッとさせ、そこからの終盤は壮絶で、痛快なリベンジ劇の達成を見届けることになる。
そんな自己都合に満ちた期待を抱いて鑑賞したのが、間違ってました。
もっとシリアスで多角的な視野から人間と暴力の関係を問いかけるヒューマンドラマでした。
・暴力と支配欲
・暴力がきっかけのPTSD
・暴力による決着を解決と呼べるのか
などなど。
考える機会は、映画の数だけあると言ってもいいくらいなのに、答えはいつも先送りすることになる半永久的な課題です。
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bionさんのコメント
2020年3月22日
コメントありがとうございます。
旧日本軍に興味があって関連する本を読んだりしているのですが、中国が主張しているような万単位の虐殺はないけれども、一部の部隊が悪辣非道なことをしたのは間違いないと思ってます。
なんせ、日本軍は、ソ連が満州に攻め込んできた時、居留民を置き去りにしただけ出なく、時間稼ぎのエサにして一目散に逃げてますからね。