「美しいモノクロ映像」ROMA ローマ META坊さんの映画レビュー(感想・評価)
美しいモノクロ映像
まず感じるのが、モノクロ映像の美しさと、構図も含めたカメラワークの素晴らしさ。
オープニングからそうだが、とにかく1カットが長い、所謂長回しのシーンが多い。
これを丁寧と感じるか、冗長に感じるは観る側次第だろう。
加えて効果的な音響には、ドキュメンタリー映画のようなリアルさがあって、まるで作り物のような感じを受けない。
ただ、内容的には、住み込みの家政婦の日常を、淡々と映し出しているにすぎず、いくつかのエピソードはあるが、あまりメリハリがなく、今ひとつ物足りなさを感じる。
それでも、いろいろあったが、最後は皆んなで明日に向かって、力強く生きて行こうみたいな感じのラストは、気持ちの良い終わり方だ。
芸術作品なのかも知れないが、万人受けする作品ではないと思うので、人には勧めにくい作品かな。
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