「 「バスターのバラードと他のアメリカ開拓者の物語」という本が開かれ...」バスターのバラード ララリレロさんの映画レビュー(感想・評価)
「バスターのバラードと他のアメリカ開拓者の物語」という本が開かれ...
「バスターのバラードと他のアメリカ開拓者の物語」という本が開かれると、6編の物語が次々と繰り広げられる。
コーエン兄弟の語り口はいつもながら堅実だ。しかし、皮肉めいた暗いユーモアが漂う。6話とも人間たちの醜い死ばかりだ。
特に気に入ったパートは、第4話、トム・ウェイツ主演の「金の谷」という砂金取りの話。美しい自然の風景の中で、フクロウや鹿、蝶が欲得に駆られる人間たちの殺し合いを見つめている。人間が去ると、再び自然は生気を取り戻し、辺りが光り輝く。
語り終え、本が閉じられると、愚かな人間たちの物語ばかりだと気づかされる。
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