劇場公開日 2019年12月20日

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「【”こじれた2組の夫婦の関係性の変遷を”会話劇”で描く作品” 邦題「冬時間のパリ」って、どうなのよ!】」冬時間のパリ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0【”こじれた2組の夫婦の関係性の変遷を”会話劇”で描く作品” 邦題「冬時間のパリ」って、どうなのよ!】

2021年6月13日
PCから投稿

単純

知的

幸せ

ー フランスの文化人って、性に寛容な方が多いんですか?、と思わず突っ込みたくなる作品。
 原題:「Doubles Vies」 ”二つの生活”ー

◆登場人物
 ・アラン(ギヨーム・カネ)・・敏腕編集者で、部下のロールと不倫中。
 ・セレナ(ジュリエット・ピノシュ)・・女優。TVドラマの警官役に飽きている。アランの妻。
 ・レオナール・・小説家。(本人は否定的だが、個人情報ダダ洩れの私小説家。)セレナとは、6年もの間、不倫中。アランとは、ビジネスと友情で繋がっている。
 ・ヴァレリー・・レオナールの妻で、有力政治家の秘書。

■感想
 ・皆さん、ハイソな地位にいるが、性にはとっても”寛容”
 ・前半は、書籍業界の今後について、電子書籍化して行く派(アラン)や、紙に拘る人々の姿が会話劇の中で描かれる。
 ・けれど、現代書籍界が抱える問題を軽妙な会話で、語り合う人々の顔は明るい。
 ・アラン&セレナとレオナール&ヴァレリーの夫婦は、何気ない顔で海岸でバーベキューしてるし・・。

<登場人物の会話は、ナカナカに文学や映画の知識を要求されるが、オモシロイ。
 そして、こじれた2組の夫婦関係も、”不倫してたこと、知ってたよ・・”で、済んでしまう・・。
 いやいやいや・・。
 このテーマで邦画を製作したら、ドロドロの展開になっちゃうよ!
 ◆パリの出版業界を舞台に、迷える大人たちの愛の行方を描く小粋で洒脱なラブストーリー>

NOBU