「上映する劇場に喝采」クライングフリーセックス よしたださんの映画レビュー(感想・評価)
上映する劇場に喝采
自慢ではないが、いや、何の自慢にもならないが、下ネタで笑いをとることにかけては自信がある。笑いをとる相手は男性に限る。
その私が、予告編を観てそのセンスに惚れ込んだ。
午前中に「禁じられた遊び」を観た後に、続けて鑑賞。衝撃的なまでに子供の傷ついた心を活写したフランスの古典的作品の余韻がまだ覚めやらぬうちに、アホ丸出しのエロティック・コメディが炸裂した。
どちらも映画だし、どちらも好きだ。だが、世の中には、こうしたものを峻別する向きが多い。小さな箱にもかかわらず、こうした両極端な作品を堂々と併映する劇場の姿勢に拍手喝采を送りたい。
話題の「カメラを止めるな」を「封切」したのもここ。映画愛で作品を選ばれているご担当者の素晴らしい仕事ぶりである。
毎年恒例の「台湾映画巨匠傑作選では、観客というよりも、むしろこちらのほうがお世話になっているくらいの感覚で楽しませてもらっている。来年もまた、ぜひよろしくお願いしたい。
でも、たった15分間の本編よりも、もっとコンパクトな予告編のほうが面白かったぞ!
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