「自分が怖くなる」イコライザー2 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
自分が怖くなる
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欲もなく命も惜しまない奴は手怖いと西郷が山岡鉄舟を称したようだが古今東西、英雄の基本条件なのだろう。成敗ものは悪を如何に酷く描くかで出来が決まってしまう、その点ではよくできているが悪人にも愛する家族がいるところをあえて織り込むのは復讐を美談にしないための世論配慮の安全弁なのだろう。報酬は求めず、市井の悩める人、老人の力になることや日常は穏やかな読書家で知的であることを示すことで暴力性とのバランスを取っている、批評が厳しかったのかエピソードは一作目より増やしている。疾走する列車のエピソードは007シリーズの定番の導入部、アバンタイトル様式だし若者を更生させる展開は「最強の二人」や「グラントリノ」を思い起こした、あの手この手の映画の要素盛りだくさんである。
然しながら、正義、虐げられたもののため、目には目を・・、頭の中では理屈が付くのだが興奮して観ている自分が怖くなる映画でもある。
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