「「今度の敵は〈イコライザー〉」の惹句はいただけないが」イコライザー2 AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)
「今度の敵は〈イコライザー〉」の惹句はいただけないが
equalizerは「equal(イコール)にする人・物」の意味で、楽器弾きやオーディオファンなら「音を平準化する(聴きやすくする)」エフェクターや音響機器の名称として馴染みがあるが、一般に外来語として認知されているというほどでもない。本シリーズでは、世の不正を正し平和で穏やかな社会にする仕置人の意味で使われる言葉のはずだが、メインビジュアルのコピーは「今度の敵は〈イコライザー〉」。でも実際は敵が主人公と同じ特殊訓練を受けていたというだけで、彼らは単なる殺し屋。定義がぶれてしまった。
シリーズの目玉、悪人たちを19秒で抹殺する(少し時間オーバーすることも)アクションシーンは今回もスタイリッシュに決まっているが、ややマンネリ感も。むしろ終盤の、暴風雨が直撃する海辺の町で格闘と銃撃戦が展開するシークエンスがオリジナリティに富み大いに楽しめた。疑似親子のドラマ要素もあるが、こちらは不発気味。
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