劇場公開日 2019年7月26日

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「大和の佇まいが絶対的な美しい存在でなくてはならぬ」アルキメデスの大戦 アンディ・ロビンソンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5大和の佇まいが絶対的な美しい存在でなくてはならぬ

2024年2月24日
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大和が絶対的な美しいさをたたえた存在で在らねばならなかったその意味する、真の理由を知ることとなる主人公。

数式や尺度の持つ美しさに魅了されて、それまでその世界の中でのみの人生を歩んできた、これまで政治や世界情勢には無頓着で数式の天才であった主人公。

それが全く偶然の、数奇な運命に翻弄され、入り込んでしまった畑違いの世界で最後に辿り着くこととなる、これから日本人を待ち構え、その身に起こる残酷で非常な真実を突き付けられる。

天才肌の変わり者の主人公、サスペンスや陰謀に挑む感や、軍内の勢力争いや階級社会の軋轢、軍と軍需産業の癒着など盛りだくさんで、ラストもどんでん返し的なオチ
等。
予告の印象と山崎監督だからという事で抱いていた「大戦もの」では無かった。

いい意味で、期待を裏切られた。
特に、菅田将暉が食傷気味なのと舘ひろしが苦手な事で、劇場鑑賞には至らなかった作品となっていたので。

観終わって、(残念ながら?)やっぱり菅田将暉は流石だと思わざるを得なかった(笑)。
柄本佑はやっぱり良かったし。

これまた流石、山崎貴監督だと、劇場で観ておけば良かったと思った。

アンディ・ロビンソン