「弩級戦艦を測った男」アルキメデスの大戦 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
弩級戦艦を測った男
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WOWOWプライムで鑑賞。
原作マンガは未読。
冒頭の大和轟沈シーンが、もしかして本作のハイライトだったらどうしようと不安でしたが、そんなの全くの杞憂でした。
戦争×数学、なかなか斬新な組み合わせ。新造戦艦建造に秘められた疑惑を暴くため、計画の再見積りをすると云う地味になりそうな題材をここまでのエンターテインメント活劇に仕立てたストーリーテリングが素晴らしい。
最終決定会議までの2週間の間に材料費、人件費など諸々の再計算を終えねばならないのに、図面や価格表は機密だからと見せてもらえない。さぁ、どうする?
出来ることを考え、あらゆる手を使って情報を収集。妨害にも屈せず、あと一歩のところまで来たところで、敵の差し金により会議開催が急に繰り上がって絶体絶命。果たして起死回生なるか、ハラハラ・ドキドキでした。
結局大和は建造されるから櫂少佐は負けてしまうのか。こんなに頑張ったのに徒労に終わってしまうのか。結末をいったいどこへ持って行くのか気になりながら観ていると、なるほどそう来たかと膝を打ちました。でも当時のことを考えると、そんな考えで大和をつくったなんて言われてもフィクションとは言え納得出来ませんでした。面白い着想ではありましたが…
※修正(2024/06/06)
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