「大和はこの国のよう〜」アルキメデスの大戦 星のナターシャさんの映画レビュー(感想・評価)
大和はこの国のよう〜
原作漫画は未読ですが
戦争の愚かしさを今までと違う切り口で描く作品。
戦争映画を敬遠しがちな10代20代の若い人に観て貰うために
予告にもあるように導入部はコメディータッチに仕立て、
中間部はヒロインの浜辺美波の活躍や
ドラマ「ガリレオ」ばりの数式パフォーマンスもあり
主演の菅田将暉ももちろんですが
周りを固めるベテラン俳優も
山本五十六役の舘ひろしや笑福亭鶴瓶など
若者層にもある程度馴染みのある配役選びに徹して
とにかく若い人に最大限観やすく
入りやすい映画になってます。
映画の日の鑑賞だったけど、高校生位の観客もかなり多かったですよ。
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
軍服姿の菅田将暉、過剰に戦争賛美になって無くて良かった!
軍服姿だとイケメンが更に三割増しに見えちゃうので
それはそれで、ちょっと問題かな〜と思ってました。
安定の良い演技で、柄本佑との名コンビが楽しい!
後半、
えっ!そこじゃなかったの?と一瞬思ったけど、
確かに「○△と」を作ってはいけない!」とは
予告編でも言ってなかったわ〜(笑)
戦争とは何がもとで始まってしまうのか?
戦争を煽るものは何なのか?
技術者とは技術の発展と平和の間でどうあるべきなのか?
まるで原発を想起させる台詞。
そして最後の言葉はそのまま
今の日本に向けられているのでは?
若い人にも入りやすく作られた映画だと感じましたが
思いがけず深い所に帰着していて誰が観ても秀作だと思います。
余談ですが、平山邸のあのレンガ壁の部屋は「カメ止め」の??
確認するためにも是非、劇場でご覧あれ!(笑)
@もう一度観るなら?
「もうすぐポイントが貯まるのでそれでもう一回観ます」
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