「戦争を背景に据えた半沢直樹」アルキメデスの大戦 まだまだぼのぼのさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争を背景に据えた半沢直樹
昭和が舞台で軍艦造船がテーマ。数学で戦争止めるってどうゆうこと?と思ってましたが、なるほど。数学がこんな力を発揮するのかと驚きました。
展開・人間関係・社内政治・弁論合戦は、半沢直樹感満載。菅田将暉の演技が素晴らしく、長台詞も聞き取りやすいのでストレス無く観ることが出来ます。
出来れば戦争をしないべき派と、大きな軍艦造って戦争に備えよう派。正義・悪という構図に見えますし、戦争しない派が正しそうに思えますが、ラスト30分でハッとします。そんな次元ではない考え方があり、主人公とはまた違う物の見方をしている人物の想いと悲しい史実が鑑賞後の余韻を誘いました。
…と、ラストは戦争映画っぽい感覚にはなりますが、メインのストーリーは会議までの限られた時間で天才ぶりを遺憾無く発揮し理詰めで敵を圧倒する痛快劇なので、あまり気負わず楽しむことが出来たので良かったです。
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