「洗練された、とても美しいフランス映画」真実 ライヘンバッハ・ヒーローさんの映画レビュー(感想・評価)
洗練された、とても美しいフランス映画
ヨーロッパ映画と聞くと、作り手の芸術性重視で、観客に「観たければどうぞ」的な、敷居の高いイメージ。
対してハリウッド映画は、観客の満足度重視で「ぜひ観てください」という、娯楽志向的なイメージ。
昔の日本映画はどちらかというとヨーロッパ的な志向が強かったためか、邦画は暗く退屈でつまらないと敬遠され、段々とハリウッドの商業主義的な方向に寄っていった(お金も大事ですからね)わけですが……。
で、日仏合作の今作品は、日本映画とヨーロッパ映画が、本来はとても相性の良いものだということに気付かせてもらえます。
フランスの実力派女優たちによる、演技を見せつけあうかのような真剣勝負(劇中劇含め)は見事でした。
そして、それを撮りきったのが日本人監督であることに、日本映画界は誇りを持ってほしいですね。
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