「哲学的でした」海獣の子供 なすさんの映画レビュー(感想・評価)
哲学的でした
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海をメインとした青春物語かと思いきや生命に関する哲学的なストーリーでした。
まずは映像表現について、とても美しくて時に派手に時に切ないといった感じでした。
全体的にタッチが繊細でよくアニメーションにできたな…とびっくりしました。描き込みがとにかくすごい!手書きな部分とデジタルな部分が上手く融合していて新しい感覚でした。ちょっとteamLab作品っぽい部分もありました 笑
演出は大半が抽象的な表現で、台詞も少なくわかりやすい作品ではなかったかもしれません。「感じろ」系でしたが、私的にはこういった題材の作品ならむしろ台詞が邪魔するのではないかと思ったので気になりませんでした。また、現代の環境汚染にも少し触れていたように思います。そこにも生命に関するヒントがちらほらあったので繋がってるように感じました。
勝手な考察ですがもし琉花ちゃんが生まれてなかったら空くんと海くんは双子だったのかな?と思ったりしました。出会うはずない三人(生まれてくる候補2人と琉花)が楽しい時間を分かち合えたシーンはとても胸に来るものがありました。
音楽はジブリでお馴染みの久石さんで、より作品が引き立っていました。主題歌も米津さんで本当に細部までこだわりを感じました。
夏にもぴったりだし、深い内容なのでまた何回か見たいなと思える良い作品でした。
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