「映像を楽しむだけの雰囲気映画」海獣の子供 むむむさんの映画レビュー(感想・評価)
映像を楽しむだけの雰囲気映画
クリックして本文を読む
原作1巻を読み、映画化されることを知ったので続きを読まずに我慢して映画館に見に行きました。
結論から言うと、今まで見た映画の中で一番と言えるくらい最低でした。
映像と音楽、特に海やそこを泳ぐ魚の描写はとても綺麗です。
逆に言うとそれだけです。
確かに説明を細かくするタイプの話ではないことは認めます。
それにしても、説明も描写も行動原理も何もかもが不足しています。
ただただ、なんとなく雰囲気の良いミステリアスな描写を出しては、宙ぶらりんで説明なし。
それの繰り返しです。
ラスト30分は本当に苦痛で、生まれて初めて映画の途中で帰りたくなりました。
精神世界の話なのか、SFなのか、科学的にリアルな話なのか、私はなにを見せられてるんだろう?そんな気持ちになります。
もはやセリフも会話になっていません。
何を言っているのかわかりません。
それっぽい聞こえのいいかっこいい言葉を吐いては、視聴者は置いてきぼり。
せっかく米津玄師さんの素敵な曲が主題歌なのに、聞けるのはエンディングのみ。
一番盛り上がる星空と海がみえるシーンで聞けるのかと楽しみにしていましたが、これも肩透かし。
さっさと原作だけ楽しめば良かったです。
コメントする