「子供だからこそ楽しめる、宇宙の物語」海獣の子供 iimm dyさんの映画レビュー(感想・評価)
子供だからこそ楽しめる、宇宙の物語
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海は星の産み親で、祭りは星を生む儀式という設定は自分の世界観を少し広げてくれた
海と空は祭りのゲストを連れて来る係、そして実際に星の産み親となる係だと考える。
今回のゲストは主人公のるかで、るかが隕石(現実にも生命の起源とされる)を腹のなかに宿し、宇宙を産み出すシーンは圧巻だった。
ゆらぎが収束し、ビッグバンを起こし、クオークがぶつかり合い、元素を産みだし、星が産まれる過程は、子供の頃宇宙図鑑を読んで想像したシーンそのまんまだった。ビッグバンをこれほど鮮明に劇的に描いた映像は今だかつて無いだろう。
また、宇宙のあり方が人間の思考に似ているという空の言葉、最近の研究で脳細胞と宇宙の星の分布の形がよく似ているという話があったがそれをモチーフにしているのだろうか。火の鳥未来編のミクロの世界とマクロの世界を見せられるシーンにも通ずるものがある。
子供の頃宇宙について初めて知ったときのワクワクが思い出されるような素晴らしい映画だった。理科好きな子供、ペンギンハイウェイの主人公のような子供にこそ是非見て欲しい。
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