「恋はスリル、ショック、サスペンス! 世界最高の色男、ラーム・チャラン兄貴が時を超える💕」マガディーラ 勇者転生 たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
恋はスリル、ショック、サスペンス! 世界最高の色男、ラーム・チャラン兄貴が時を超える💕
17世紀と現代、二つの時代を通して繰り広げられる勇者バイラヴァ/ハルシャの運命の恋、そして宿敵との闘いを描いたロマンシング・アクション。
監督/脚本は後にインド映画界を代表する巨匠となるS・S・ラージャマウリ。
主人公バイラヴァ/ハルシャを演じるのはラーム・チャラン。本作への出演でスターの地位を確立した。
みんな大好き『RRR』(2022)。
本作はそのラージャマウリ監督×ラーム・チャラン兄貴が初めてタッグを組んだ作品である。
興行成績は約15億ルピー。これは当時のテルグ語映画では歴代No.1の大ヒットであり、本作の成功を受けてラージャマウリ監督とラーム兄貴は一躍トップスターに。
その後の活躍は皆さんご存知の通りである。
パケ写の文句にある通り、『バーフバリ』シリーズ(2015-2017)の原点のような作品であり、世界観や過去回想で英雄の活躍を描くという構造はそのまんま『バーフバリ』に受け継がれている。
また、『RRR』との繋がりも強く、本作でラーム兄貴が演じるバイラヴァ/ハルシャが馬に乗って疾駆する姿や単騎無双の戦闘力、そして炎属性持ちのところなんかは『RRR』のラーマと共通している。
ラージャマウリ監督特有の、エンタメ全部盛りな上にとにかく全てが過剰な作風は本作でも健在!
冒頭から恐ろしいまでのカロリー。バイクスタント、ダンス、恋愛、そしてバトル。全てのエンタメ要素が津波のように押し寄せてくる🌊
アクションの演出が過剰なのもさることながら、本作の恋愛描写はとにかくエキセントリック!
よく一目惚れを「電流が走った」などと喩えますが、まさかそれを視覚的に見せてくれるとは…。斜め上を行く情熱的なラブロマンスは、私たちに世界の広さを感じさせてくれるでしょう❤️
ハイカロリーな特盛エンタメに面食らっているうちに、なんと舞台は1600年代のウダイガル王国へ。
こっちもとんでもないボリューム&カロリー!!中世インドの合戦がド派手に展開されていきます。
二つの異なる作品が一本の映画としてドッキングしたかのような構造の作品。それゆえ物凄い満腹感はあるのだけれど、過剰な盛り込み具合にはちょっと胃もたれ。
映画のテンションが一定なので、派手な割には後半ちょっと飽きてきてしまう。
映画冒頭の破茶滅茶具合がピークだったかも。
内容もぶっ飛んでいるが、それ以上に脳裏に焼きつくのは、本作の主人公&ヒロインを演じたラーム・チャラン兄貴とカージャル・アグルワールの美しさ✨
この2人、この世のものとは思えないほどの美男美女。
しかも現代から中世まで、一体何着用意したんだと驚くほど、この2人が着替えまくる。いかにもインドらしいドレスや民族服も綺麗だし、現代的なカジュアル服も魅力的。
ラーム兄貴の男の色気と、アグルワールさんの魅惑のボインに目が離せないっす😍
にしても、本当にラーム・チャラン兄貴の色気はすごい。間違いなく現在世界最高の色男。『RRR』がなかったら兄貴に出会えなかったんだから、本当にラージャマウリ監督には感謝してもしきれない!
「MCU」とか「DCU」とか、ハリウッドの一大フランチャイズはさっさとラーム兄貴にオファーを出すべき。こんなにヒーローが似合う漢は世界中どこ探したっていないよマジで。
VFXのクオリティこそ日アサ特撮レベルの拙さなのだが、その見せ方があまりにもぶっ飛んでいるため、ハイクオリティなCG以上の臨場感を観客に与えてくれます♪
アクション映画としても、ラーム兄貴とアグルワールさんのアイドル映画としての満足できる一作。
その後の『バーフバリ』や『RRR』にも大きく影響を与えているので、それらのファンの方にも是非観ていただきたい🎵