劇場公開日 2018年8月31日

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「まだ洗練の途上」マガディーラ 勇者転生 耶馬英彦さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0まだ洗練の途上

2018年9月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

寝られる

 インド映画は「バーフバリ王の凱旋完全版」で初めて観た。歌と躍りが物語の流れの中で無理なく配置されていたので、3時間の長丁場も飽きずに観られた。
 本作品は「バーフバリ…」と同じスタッフとのことで、同じように楽しめるかと思いきや、歌と躍りが唐突だったり長すぎたりして、観ていて少しダレてしまった。
 映画の世界観は「バーフバリ…」と同様に封建主義の大義名分の肯定と恋愛礼賛である。面白味はないが安定感はある。毎度同じパターンでもストーリーや演技に新鮮味があれば観客は飽きずに観る。テレビドラマの「相棒」や「ドクターX」の視聴率が高いのと同じ理屈である。
 思えば「バーフバリ…」は歌も踊りもストーリーも洗練されていた。本作品はまだ洗練の途上だったと思えば納得がいく。映画は観る順番も大事なのだ。

耶馬英彦