「わけのわからないミニオンズより好き。」モンスター・ホテル クルーズ船の恋は危険がいっぱい?! Naguyさんの映画レビュー(感想・評価)
わけのわからないミニオンズより好き。
「モンスター・ホテル」シリーズ(2012/2016)の第3弾。原題的には「ホテル・トランシルヴァニア」で、世界中のモンスターたちが宿泊する五つ星ホテルを経営するドラキュラ家族の話である。難しいことはなく楽しい。個人的にはユニバーサルのミニオンズ・シリーズよりはるかにマシ。
本作では、毎日の接客シゴトに疲れた父・ドラキュラを慰労しようと、一人娘のメイヴィスがサプライズ計画を企てる。家族みんなで豪華クルーズ船旅行をプレゼントするというものだ。そこでドラキュラ伯爵が、クルーズ船の船長エリカに一目惚れしてしまう。ところが船長エリカには因縁深い秘密があった。
信じられないかもしれないが、世界的な大ヒットアニメが日本で劇場公開されないことがある。"アニメ大国"の日本ゆえに、上映スクリーン枠が足りないのだ。ディズニー系OVAでは米国公開されても、日本では公開されていないものがある。
そういった意味でソニー・ピクチャーズ・アニメーション作品は、日本では冷遇されている。本作は全米1位作品で、全世界で500億円超の大ヒット作だが、日本ではユナイテッドシネマ独占公開となっている。独占といっても同時デジタル配信であり、一カ月後にはBlu-ray発売される先行宣伝上映で、昨年の「絵文字の国のジーン」(2017)と同じ扱いである。
やはり世界的ヒットアニメは大スクリーンで観たいもの。
初日舞台挨拶がユナイテッドシネマ豊洲で行われ、超満員。日本語吹替版メインキャストの山寺宏一(ドラキュラ伯爵)、川島海荷(ドラキュラ伯爵の一人娘メイヴィス)、藤森慎吾(メイヴィスの夫でふつうの人間)が立ったほか、本作から登場したエリカ役の観月ありさが登壇した。
シリーズ作品だけに相当に親しい関係かと思いきや、3年ペースの製作で、いつも"お久しぶりです"と挨拶をかわすのだそう。場所が豊洲ということで、川島海荷は直前のロケが豊洲市場で、お寿司を食べてきたというエピソードも語られた。
(2018/10/19/ユナイテッドシネマ豊洲/シネスコ/吹替翻訳:佐藤恵子)