「大いに期待外れ」パージ:エクスペリメント marさんの映画レビュー(感想・評価)
大いに期待外れ
まぁ、ただのアクション映画に成り下がったなっていう。
前作(大統領令)まで、3部作としての完成度はけっこう高かったと思うんですよ。
1が個人の家庭内で起こること、2が地域社会で起こること、そして3が国家レベルでっていう。
それと比べると本作の練度ってのはやっぱり貧弱で、
当たった企画だからシリーズ作ろうっていう単純な商売っ気を強く感じちゃった。
本作が描くのはパージ前夜というか、
そもそもパージ法なんてのが施行される直前の社会実験なんだけど
「殺人含むずべての犯罪が合法」なんて、
そんな前代未聞の実験に巻き込まれた人たちの感情というか
どんな行動に出ちゃうのかみたいな部分の考察が甘かったんじゃないのかな、と。
だから結果、ただのよくあるアクション映画というか、
終盤なんかは迫りくる殺人部隊と、それを迎え撃つ町のギャングっていう
なんかどっかで見たことあるようなシーンの連続になっちゃったように思う。
まぁ今後に可能性があるとすれば、パージ法の裏に隠された政治的陰謀って部分なんでしょう。
そして本作でそこらへんに含みを持たせてるってことは、さらに続編つくるつもりなんでしょう。
とりあえず、どっかで見たようなパニック・アクションにならないように祈っときます。
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