劇場公開日 2019年6月28日

凪待ちのレビュー・感想・評価

全284件中、161~180件目を表示

5.0優しい気持ち

2019年7月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

主演の香取慎吾さんは「人の優しい気持ちが痛い」と表現した。

友人だから、好きだから、好きな人の大切な人だから、家族だから。
縁があった人との関わりの中でつながる「優しい気持ち」。
ギャンブル依存のろくでなしが、掛け違えたボタンを直せないままろくでもない行動で闇に引きずり込まれる。
そんなろくでなしでも、一人で生きていたわけではなく、人生の中には「縁」があるのだなと心に染みた。

私の一番好きな映画はずっと「バベットの晩餐会」だった。
この映画は「優しい気持ち」が物語からにじみ出るように溢れている。
ストーリーの運びも出演者も、派手さは全く無いのだが、「優しい気持ち」はきらきら輝き、そっと宝石箱にしまいたくなる。
映画にちりばめられたサイドストーリーのようなさりげないエピソードで登場人物と関係性が想像でき、
説明しすぎないストーリーの運びも秀悦で、「映画を観る」楽しさを気づかせてくれる映画だ。

「凪待ち」も「優しい気持ち」がにじみ出でている。
この映画の「優しい気持ち」は宝石の輝きというよりは、大切な原石を見つける感覚。磨かれたものではなく「不偏の貴石」。
だれしも「優しい気持ち」を持ち合わせているがその気持ちをいつどうやって使っているのだろう。
一つ一つのシーンは丁寧に紡がれ、登場人物の人となりや性格すら感じさせる。
語りすぎないのに、シーンにはない登場人物の物語までも知っている感覚になる。
人生は山あり谷あり。今がどん底で、そのどん底をなんとかやり過ごすことができれば、次はもうどん底ではなくなる。
生きていること、縁のある喜びを感謝に変えて「優しい気持ち」を持ち続けたいと思う。

この映画は石巻の海、街、人々、だからこその空気感の厚みを感じました。
慎吾ちゃん。この映画で郁男になってくれてありがとうございます。
おかげで、私はこの映画を観る機会を得て、一番好きな映画が2つに増えました。

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CHIEALOHA

5.0忖度なしに

2019年7月2日
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泣ける

悲しい

ぜひ見てもらいたい作品です。
白石監督と香取慎吾がとにかくいいです。
郁男は本当にどうしようもないクズな男で、でも周りは彼を見放さない。
絶望の中 本当に最後に光が見える
石巻の復興と重なる部分もあり
エンドロールまでじっくりと見て欲しいです。上映館が少なくて宣伝もないのが本当に残念です。

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北のひぃさん

5.0香取慎吾、えげつない 日本中から評価されるべき映画だと思いました。

2019年7月2日
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泣ける

悲しい

香取慎吾、えげつない
日本中から評価されるべき映画だと思いました。

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サブカルぅ🦋

5.0良かった

2019年7月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

見ていてずっと痛かった。
人の優しさが痛かった。
個人的には、郁男と亜弓のあまりにも自然な会話ややりとりが、ストーリーをよりリアルに感じられて話に引き込まれた。
エンドロールの最後まで見て欲しい。
とにかく、香取さんのあの大きな体や背中、目で表現する演技が良かった。そして色気。すごい。

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ysh

5.0今もまだ心に残っています。

2019年7月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

日曜日に見てきましたが、今も心に残る素晴らしい作品でした。

白石監督の暴力的な映画は正直好きではありませんでしたが、
この映画は確かに暴力的なところはあるのですが、なぜか共感出来てしまう。
ポスターの香取慎吾を最初に見た時びっくりしました。

映画の中に香取慎吾は全くいなくて郁夫本人で、クズなんだけど、本当にどうしようもないクズなんだんだけど
なぜか そっと肩をぽん!と優しくたたいてあげたくなるような
そんな人でした。
きっと周りの人たちもそう思っているんだな・・・
と思いながら号泣
エンドロールの映像ではまた涙涙でした。

忘れかけていた東日本の震災をもう一度思い出しました。
久々にもう一度、見に行きたくなった映画でした。

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toytomo

5.0ため息漏れるろくでなしっぷり

2019年7月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

自分の愚かさが分かってるのに、大切な人を傷つけるのに、ギャンブルをやめられない苦悩、郁男(香取慎吾)の大きく丸まった背中に滲み出ていた。
娘役の恒松さんもフレッシュながら見事にそして自然に香取と親子だった。
白石監督ならではのバイオレンスもあるが、しっかりとしたヒューマンドラマがそこにあった。
それにしても郁男のお金を抜くしぐさ、お金を借りる時の挙動、秀逸。
ダメ男っぷりハンパないのに色気あって不器用で、これはほうっておけない。

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アニメ三昧

5.0感動!

2019年7月2日
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泣ける

興奮

幸せ

香取慎吾さん演じる郁男はほんとにろくでなしでした。
でも人が持つ弱さや儚さがどうしようもなく
滲んでいて支えてあげたい感情が涌き出てきました。
みなみちゃんのお爺さんが渋くてかっこよくて
見所の一つでと思います
最近の映画では一番泣きました
公開中に何度か行きたいと思ってます

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さゆりん

5.0誰もがみな弱い心をもっている

2019年7月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

誰もがみな弱い心をもっていて、何か悲痛で不条理な出来事に遭遇したときに逃げる姿勢を見せるのは悪なのだろうか?残酷な世界、それでも生きていかなければならない現実に、自分の存在意義を疑いながらも、もがき抗って暴れて叫ぶ彼、郁男の姿に涙が溢れました。大人だって子供みたいに声をあげて泣きたくなるときってありますよね。傷ついた3人が小さな船の上で寄り添って海をみつめる様子は優しさに満ちていました。
全てのキャストの皆様とそれに携わってくれた関係者の皆様に感謝を伝えたいです。白石和彌監督の新境地。この作品を全力で応援します!

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ふたり映画

4.0慟哭

2019年7月2日
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鑑賞方法:映画館

いい映画だった。
依存症はこわい、ってことがひしひしと伝わってくる。
それに、「心の傷」が重要なテーマ。
震災による喪失や、いじめ、田舎の排他性や偏見、大切な恋人が殺人事件の被害者になるなどの重い事柄が幾重にも積み重なって、深みを作っている。

香取慎吾の演じる主人公は、悲しみや苦しみから逃れるために、怒りで犯人探しに挑むのではなく、アルコールとギャンブルへの依存症が加速していくロクデナシであり、自覚しながら抜け出せず慟哭するその姿に妙にリアリティがあった。

怪我の表現以外はノーメイク、無精ひげという慎吾の顔が実にロクデナシにピッタリで、ジャニーズ時代では絶対にできなかった、役者としてのすごい引き出しを開けたと思う。

余談だが、リリー・フランキーの狂気に満ちた演技に、日本映画に欠かせない人になったなとしみじみしつつ、ピエール瀧の二の舞にならないようにしてねと、変な不安に駆られました。

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コージィ日本犬

4.0みんな弱いから

2019年7月2日
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鑑賞方法:映画館

そこまで落ちた人に届く優しさは生易しくない。誰かに優しくしたかったけど上手くできないった、もっと何かできたのではないか、そういう後悔を思い出した。
見終わった後は暖かい気持ちになるきれいな映画でした。
空の風景や風の音がとても美しく色々なことを語っているように感じました。
主人公イクオが心弱くてダメなのだがパートナーの子供にすごく懐かれていたり、人やまわりに自ら攻撃しない人なのでよいバランス。
大人の男性に見てほしいです。

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ヨシ

4.5愛と再生が描かれた胸に残る作品

2019年7月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

‪ 凪待ち 観させて頂きました‬
優しさと愛に溢れた映画だと
私は思いました
自分を出演者の方の誰かに置き換えて
考えたりも出来る
私が最も感情移入してしまったのは
吉澤健さん演じる祖父の勝美さん
最愛の奥さんを奪った
海にさえ優しく全てに
全ての行動に愛を感じました
郁男はクソ野郎だけど
嫌いになれないし
突き放せないそれはやっぱり
本当の愛がある人だから
人を心から愛せる人だから
凪待ち は
人の優しさ
そばにいてくれる人達の
温かさを感じました
どんな状況でも
手を差し伸べてくれる人がいる
1人じゃないって思わせてくれる
何度も何度も絶望的になるけど
諦めようとするけど
人間は強い
立ち直れるって
そして
明日はまたいつもと同じ様に
やって来て
日常は始まって動いていくんだなと

スクリーンの中に
香取慎吾は
どこにもいませんでした
目の下のたるみにくま
無精髭の体臭まで臭って来そうな
ギャンブル狂いのしょうもない
だけど本当の愛がある
木野本郁男に
もうね何度も泣かされました

頭割れそうに痛いですw

あっノミ屋に殴り込んだ
郁男に
心の中で
もっとやれ全部ぶっ壊せ!!!!!!
とエールを送っていた私です。

エンドロールの海中
石巻市の再生復興へと向かう景色
色々と考えさせられました

心にズドンと落ちる
心にグサッと刺さる
心にグッと残る

素敵な作品を
ありがとうございました

白石和彌監督はじめ
出演者スタッフの皆様
本当に本当に
素晴らしかったです

この想い届いたら嬉しいな

長々とすみません

1人でも多くの人に
凪待ちを観て頂きたいです。

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ナギ。

5.0ザ白石映画

2019年7月2日
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泣ける

悲しい

興奮

あの光り輝く場所だけが、世の中の全てじゃないみたいな作風好き。
白石映画の良さが存分に出てる映画。
でも香取慎吾の生来持ってる声色の優しさみたいなのに、何か救いがある気がして、バイオレンス苦手な人も見れると思う。
キャラ物が多かったけど苦手意識持たずに、この香取慎吾を見てほしい。あの全部わかってて全部諦めてるみたいな目が、本当たまらない。

そしてエンドロールまで必見。あれを見ると、被災地の失われた生活が垣間見れて、グッときた。

ただサスペンスとして見ると、ちょっと残念かな…人間ドラマとして見ると満点あげたい。
しかしポスターの文言もっと違うのにすれば良かったのに…あれは誰が殺したのが争点なのではなく、なにかを失った時に、どうそれに向き合っていくのか、がテーマだと思う。

これは郁男という男の喪失と再生という物語であり、またこの石巻に住む人々への再生へのエールだと思う。

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アリスタ

5.0キャストの熱演に感涙

2019年7月2日
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泣ける

興奮

白石監督の作品は所見でしたが、PG12の割にはバイオレンスの要素も少なく直ぐ世界観にのめり込めました。
震災に寄りすぎない内容だか今の現状を映し出すスクリーン、そして田舎あるあるな部分に相打ちをしていた。しかしある事件をきっかけに物語が大きく動き出す。
見事と言わざる得ない俳優香取さんの迫真の演技に引き込まれて、クズなのに愛しい気持ちになった。
更に昆野家の存在も映画の軸とも言える。
優しさが何故不幸を呼び寄せてしまうのか、過ぎ去った時間はもう元には戻せない、だが残されたものは生き続ければならない。
深く心に刺さる今年一番の最高傑作に出会えたことが本当に良かった。

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フィル

4.0名作だった。しいていうなら、しんごくんがボロボロになっていく様がき...

2019年7月2日
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名作だった。しいていうなら、しんごくんがボロボロになっていく様がきれいなままだったので、そこがもっとリアルだったらよかったなと思った。

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おれ

5.0監督と主演の化学反応 香取渾身の演技

2019年7月2日
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興奮

知的

香取慎吾が白石監督と素晴らしい化学反応を起こしている。いつもの白石作品よりマイルドだが香取慎吾を得て監督らしい作品になっているなんて驚き。2時間あっという間でだれさせない。音楽が抑制的で変に情緒や感傷に訴えずそれでいて号泣必至のラスト。見たことのない香取慎吾という触れ込みだがそれでも長年見てきた彼の一面が引き出されていて違和感がない。墜ちるだけ墜ちても下品にならない愛すべきダメ男なのだ。助演陣の素晴らしさ。リリーさん吉澤さんは言うまでもないが女優陣もまた素晴らしい。ヤクザの面々もこれまた見せてくれる。無駄なキャストが一人も居ない。昔見たフランス映画を髣髴とさせてくれた。出色の傑作。

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sanfeliche

4.5日本人全てに観てほしい。

2019年7月2日
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泣ける

悲しい

怖い

最初は小さな綻びからどんどん転がり落ちていく男を香取慎吾が体当たりで好演。文字通り傷だらけになりながらの迫真の演技は観ごたえあり。脇を固める役者さん達も素晴らしく、特に吉澤健は味があってすばらしい。
最後に射す微かな光とエンドロール、過酷な出来事の連続で、それでも暖かさを捨てず生きて行く人々。これは祈りだ。郁男と残された傷ついた家族の幸せ、そして被災地の復興を祈らずにはいられない。今の日本人すべてに是非観てほしい。

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K-ko

5.0また観たい!

Rさん
2019年7月1日
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泣ける

悲しい

怖い

すっと話に引き込まれて、集中力が途切れず、ちょうどいい時間で終わった。
ダメな方へ行ってしまう主人公を助けたくなる。周りの人の優しさがホッとする。
観終わる(犯人がわかる)と別の視点で観たくなって、もう一度観たくなる映画だった。
震災のことにも触れていて、忘れてはいけないテーマだと思う。
また劇場に観に行きます。

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R

5.0本当のクズ野郎は誰だ

2019年7月1日
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泣ける

悲しい

知的

この作品を鑑賞した後に考察している自分がいる、これは私が好きな純文学のジャンルで凪待ちのキービジュアルも、その問い掛けのような言葉が添えられているではないか。
純粋に大喝采を浴びるべき映画。
郁夫は香取慎吾でなければならないし、脇を固めるキャストも彼等じゃなければ違和感1つは出ただろうが、文句の付けどころがない。
賞を総なめにした万引き家族を思い出す。そんな素晴らしい映画が令和早々に出現したことに喜びを隠せない。
とにかく、日本人であれば是非見て頂きたい作品であることは間違いない。

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月子

4.0まっすぐにしか生きられない

2019年7月1日
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圧倒的に香取慎吾の息遣いが伝わる演技が良かった。背景の描写はいささか古く感じたが、震災津波がリアリティーを増す。必死の生き方と、やり場のないやるせなさが加わり、香取演じる「木野本」を応援したくなる。自分にも原因がある巡り合わせの悪さは、イラつかせるも、平穏を望む「凪待ち」の状態か。津波に沈んだ平穏の生活は、もう戻ってこないのか。そこも「凪待ち」状態なのか。そんなことを考えながら映画を見た。リリーフランキーの最後の表情も印象的だった。

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にっしん

4.5ダメ男だけど...

2019年7月1日
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鑑賞方法:映画館

愛で繋がっていればその先は必ずあるのかな?って信じられる映画だと思いました☺️

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れかまる
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