劇場公開日 2019年6月28日

凪待ちのレビュー・感想・評価

全281件中、161~180件目を表示

5.0良かった

2019年7月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

見ていてずっと痛かった。
人の優しさが痛かった。
個人的には、郁男と亜弓のあまりにも自然な会話ややりとりが、ストーリーをよりリアルに感じられて話に引き込まれた。
エンドロールの最後まで見て欲しい。
とにかく、香取さんのあの大きな体や背中、目で表現する演技が良かった。そして色気。すごい。

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ysh

5.0今もまだ心に残っています。

2019年7月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

日曜日に見てきましたが、今も心に残る素晴らしい作品でした。

白石監督の暴力的な映画は正直好きではありませんでしたが、
この映画は確かに暴力的なところはあるのですが、なぜか共感出来てしまう。
ポスターの香取慎吾を最初に見た時びっくりしました。

映画の中に香取慎吾は全くいなくて郁夫本人で、クズなんだけど、本当にどうしようもないクズなんだんだけど
なぜか そっと肩をぽん!と優しくたたいてあげたくなるような
そんな人でした。
きっと周りの人たちもそう思っているんだな・・・
と思いながら号泣
エンドロールの映像ではまた涙涙でした。

忘れかけていた東日本の震災をもう一度思い出しました。
久々にもう一度、見に行きたくなった映画でした。

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toytomo

5.0ため息漏れるろくでなしっぷり

2019年7月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

自分の愚かさが分かってるのに、大切な人を傷つけるのに、ギャンブルをやめられない苦悩、郁男(香取慎吾)の大きく丸まった背中に滲み出ていた。
娘役の恒松さんもフレッシュながら見事にそして自然に香取と親子だった。
白石監督ならではのバイオレンスもあるが、しっかりとしたヒューマンドラマがそこにあった。
それにしても郁男のお金を抜くしぐさ、お金を借りる時の挙動、秀逸。
ダメ男っぷりハンパないのに色気あって不器用で、これはほうっておけない。

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アニメ三昧

5.0感動!

2019年7月2日
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泣ける

興奮

幸せ

香取慎吾さん演じる郁男はほんとにろくでなしでした。
でも人が持つ弱さや儚さがどうしようもなく
滲んでいて支えてあげたい感情が涌き出てきました。
みなみちゃんのお爺さんが渋くてかっこよくて
見所の一つでと思います
最近の映画では一番泣きました
公開中に何度か行きたいと思ってます

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さゆりん

5.0誰もがみな弱い心をもっている

2019年7月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

誰もがみな弱い心をもっていて、何か悲痛で不条理な出来事に遭遇したときに逃げる姿勢を見せるのは悪なのだろうか?残酷な世界、それでも生きていかなければならない現実に、自分の存在意義を疑いながらも、もがき抗って暴れて叫ぶ彼、郁男の姿に涙が溢れました。大人だって子供みたいに声をあげて泣きたくなるときってありますよね。傷ついた3人が小さな船の上で寄り添って海をみつめる様子は優しさに満ちていました。
全てのキャストの皆様とそれに携わってくれた関係者の皆様に感謝を伝えたいです。白石和彌監督の新境地。この作品を全力で応援します!

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ふたり映画

4.0慟哭

2019年7月2日
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鑑賞方法:映画館

いい映画だった。
依存症はこわい、ってことがひしひしと伝わってくる。
それに、「心の傷」が重要なテーマ。
震災による喪失や、いじめ、田舎の排他性や偏見、大切な恋人が殺人事件の被害者になるなどの重い事柄が幾重にも積み重なって、深みを作っている。

香取慎吾の演じる主人公は、悲しみや苦しみから逃れるために、怒りで犯人探しに挑むのではなく、アルコールとギャンブルへの依存症が加速していくロクデナシであり、自覚しながら抜け出せず慟哭するその姿に妙にリアリティがあった。

怪我の表現以外はノーメイク、無精ひげという慎吾の顔が実にロクデナシにピッタリで、ジャニーズ時代では絶対にできなかった、役者としてのすごい引き出しを開けたと思う。

余談だが、リリー・フランキーの狂気に満ちた演技に、日本映画に欠かせない人になったなとしみじみしつつ、ピエール瀧の二の舞にならないようにしてねと、変な不安に駆られました。

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コージィ日本犬

4.0みんな弱いから

2019年7月2日
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鑑賞方法:映画館

そこまで落ちた人に届く優しさは生易しくない。誰かに優しくしたかったけど上手くできないった、もっと何かできたのではないか、そういう後悔を思い出した。
見終わった後は暖かい気持ちになるきれいな映画でした。
空の風景や風の音がとても美しく色々なことを語っているように感じました。
主人公イクオが心弱くてダメなのだがパートナーの子供にすごく懐かれていたり、人やまわりに自ら攻撃しない人なのでよいバランス。
大人の男性に見てほしいです。

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ヨシ

4.5愛と再生が描かれた胸に残る作品

2019年7月2日
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泣ける

‪ 凪待ち 観させて頂きました‬
優しさと愛に溢れた映画だと
私は思いました
自分を出演者の方の誰かに置き換えて
考えたりも出来る
私が最も感情移入してしまったのは
吉澤健さん演じる祖父の勝美さん
最愛の奥さんを奪った
海にさえ優しく全てに
全ての行動に愛を感じました
郁男はクソ野郎だけど
嫌いになれないし
突き放せないそれはやっぱり
本当の愛がある人だから
人を心から愛せる人だから
凪待ち は
人の優しさ
そばにいてくれる人達の
温かさを感じました
どんな状況でも
手を差し伸べてくれる人がいる
1人じゃないって思わせてくれる
何度も何度も絶望的になるけど
諦めようとするけど
人間は強い
立ち直れるって
そして
明日はまたいつもと同じ様に
やって来て
日常は始まって動いていくんだなと

スクリーンの中に
香取慎吾は
どこにもいませんでした
目の下のたるみにくま
無精髭の体臭まで臭って来そうな
ギャンブル狂いのしょうもない
だけど本当の愛がある
木野本郁男に
もうね何度も泣かされました

頭割れそうに痛いですw

あっノミ屋に殴り込んだ
郁男に
心の中で
もっとやれ全部ぶっ壊せ!!!!!!
とエールを送っていた私です。

エンドロールの海中
石巻市の再生復興へと向かう景色
色々と考えさせられました

心にズドンと落ちる
心にグサッと刺さる
心にグッと残る

素敵な作品を
ありがとうございました

白石和彌監督はじめ
出演者スタッフの皆様
本当に本当に
素晴らしかったです

この想い届いたら嬉しいな

長々とすみません

1人でも多くの人に
凪待ちを観て頂きたいです。

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ナギ。

5.0ザ白石映画

2019年7月2日
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泣ける

悲しい

興奮

あの光り輝く場所だけが、世の中の全てじゃないみたいな作風好き。
白石映画の良さが存分に出てる映画。
でも香取慎吾の生来持ってる声色の優しさみたいなのに、何か救いがある気がして、バイオレンス苦手な人も見れると思う。
キャラ物が多かったけど苦手意識持たずに、この香取慎吾を見てほしい。あの全部わかってて全部諦めてるみたいな目が、本当たまらない。

そしてエンドロールまで必見。あれを見ると、被災地の失われた生活が垣間見れて、グッときた。

ただサスペンスとして見ると、ちょっと残念かな…人間ドラマとして見ると満点あげたい。
しかしポスターの文言もっと違うのにすれば良かったのに…あれは誰が殺したのが争点なのではなく、なにかを失った時に、どうそれに向き合っていくのか、がテーマだと思う。

これは郁男という男の喪失と再生という物語であり、またこの石巻に住む人々への再生へのエールだと思う。

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アリスタ

5.0キャストの熱演に感涙

2019年7月2日
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泣ける

興奮

萌える

白石監督の作品は所見でしたが、PG12の割にはバイオレンスの要素も少なく直ぐ世界観にのめり込めました。
震災に寄りすぎない内容だか今の現状を映し出すスクリーン、そして田舎あるあるな部分に相打ちをしていた。しかしある事件をきっかけに物語が大きく動き出す。
見事と言わざる得ない俳優香取さんの迫真の演技に引き込まれて、クズなのに愛しい気持ちになった。
更に昆野家の存在も映画の軸とも言える。
優しさが何故不幸を呼び寄せてしまうのか、過ぎ去った時間はもう元には戻せない、だが残されたものは生き続ければならない。
深く心に刺さる今年一番の最高傑作に出会えたことが本当に良かった。

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フィル

4.0名作だった。しいていうなら、しんごくんがボロボロになっていく様がき...

2019年7月2日
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名作だった。しいていうなら、しんごくんがボロボロになっていく様がきれいなままだったので、そこがもっとリアルだったらよかったなと思った。

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おれ

5.0監督と主演の化学反応 香取渾身の演技

2019年7月2日
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泣ける

興奮

知的

香取慎吾が白石監督と素晴らしい化学反応を起こしている。いつもの白石作品よりマイルドだが香取慎吾を得て監督らしい作品になっているなんて驚き。2時間あっという間でだれさせない。音楽が抑制的で変に情緒や感傷に訴えずそれでいて号泣必至のラスト。見たことのない香取慎吾という触れ込みだがそれでも長年見てきた彼の一面が引き出されていて違和感がない。墜ちるだけ墜ちても下品にならない愛すべきダメ男なのだ。助演陣の素晴らしさ。リリーさん吉澤さんは言うまでもないが女優陣もまた素晴らしい。ヤクザの面々もこれまた見せてくれる。無駄なキャストが一人も居ない。昔見たフランス映画を髣髴とさせてくれた。出色の傑作。

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sanfeliche

4.5日本人全てに観てほしい。

2019年7月2日
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泣ける

悲しい

怖い

最初は小さな綻びからどんどん転がり落ちていく男を香取慎吾が体当たりで好演。文字通り傷だらけになりながらの迫真の演技は観ごたえあり。脇を固める役者さん達も素晴らしく、特に吉澤健は味があってすばらしい。
最後に射す微かな光とエンドロール、過酷な出来事の連続で、それでも暖かさを捨てず生きて行く人々。これは祈りだ。郁男と残された傷ついた家族の幸せ、そして被災地の復興を祈らずにはいられない。今の日本人すべてに是非観てほしい。

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K-ko

5.0また観たい!

Rさん
2019年7月1日
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泣ける

悲しい

怖い

すっと話に引き込まれて、集中力が途切れず、ちょうどいい時間で終わった。
ダメな方へ行ってしまう主人公を助けたくなる。周りの人の優しさがホッとする。
観終わる(犯人がわかる)と別の視点で観たくなって、もう一度観たくなる映画だった。
震災のことにも触れていて、忘れてはいけないテーマだと思う。
また劇場に観に行きます。

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R

5.0本当のクズ野郎は誰だ

2019年7月1日
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泣ける

悲しい

知的

この作品を鑑賞した後に考察している自分がいる、これは私が好きな純文学のジャンルで凪待ちのキービジュアルも、その問い掛けのような言葉が添えられているではないか。
純粋に大喝采を浴びるべき映画。
郁夫は香取慎吾でなければならないし、脇を固めるキャストも彼等じゃなければ違和感1つは出ただろうが、文句の付けどころがない。
賞を総なめにした万引き家族を思い出す。そんな素晴らしい映画が令和早々に出現したことに喜びを隠せない。
とにかく、日本人であれば是非見て頂きたい作品であることは間違いない。

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月子

4.0まっすぐにしか生きられない

2019年7月1日
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圧倒的に香取慎吾の息遣いが伝わる演技が良かった。背景の描写はいささか古く感じたが、震災津波がリアリティーを増す。必死の生き方と、やり場のないやるせなさが加わり、香取演じる「木野本」を応援したくなる。自分にも原因がある巡り合わせの悪さは、イラつかせるも、平穏を望む「凪待ち」の状態か。津波に沈んだ平穏の生活は、もう戻ってこないのか。そこも「凪待ち」状態なのか。そんなことを考えながら映画を見た。リリーフランキーの最後の表情も印象的だった。

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にっしん

4.5ダメ男だけど...

2019年7月1日
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愛で繋がっていればその先は必ずあるのかな?って信じられる映画だと思いました☺️

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れかまる

4.5主人公の中にある嵐

2019年7月1日
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泣ける

興奮

物語の最初から、主人公は既に真っ当な人生のレールを外れ、ろくに仕事もせずにギャンブルに夢中になり、暴力衝動を抑えることができない、大事なものがかなりたくさん欠落した男として観客の前に登場する。 その理由として、これまでの人生や何故ギャンブル依存症になったのかなどという説明があるわけではない。初めて見た時は彼の行動が理解しきれないところもあり、なぜそんなことをしてしまうのかと半ば呆れるような気持ちで見た部分もあった。でも見終わった後ふと思った。彼だけでなく観客である我々も、いろいろな理由によって、もしくは何の理由もなく、もうすでにあらかじめさまざまなことが失われている存在なのだと。その理由を自ら説明、あるいは釈明、弁明しようと思えばできるかもしれない。しかしそうしたからといって失われたものが戻ってくることはない。そのような救いのない共通点を通して観客がこの主人公に心を寄せることができる、この物語の開始地点はそのような場所に設定されているのかもしれない。

主人公はつねに現実から逃げ続けている。本当は心が優しい面もあり、やる気になれば仕事ができないわけではないという部分もあるのだが、彼はいつもどこか上の空で、恋人や自分を気遣ってくれる人の思いと向き合うことを拒否する。自分の中にある嵐につねに翻弄され、他人に気持ちを振り向ける余裕がないようにも見える(同棲している恋人にすらも)。自分を表現することが不得手で人間関係がうまく築けず、感情のコントロールも上手くできない彼の人生は行き詰まってしまう。見ていて思わず、何故彼はこんなふうにしか生きられないのだろうと考えてしまう。これはすべて彼のせいなのだろうか。もちろん、20歳をとっくに過ぎた彼が自分の行いを誰のせいにすることもできない。でも、どうして彼がこんなふうにしか生きられないのか、どうしてこんなに歪んでしまわなければならないのか、いったい彼に何があったのだろうと思わず考えさせられる。きっといまの考え方ではすべてが「自己責任」とされるのだろう。でも、個人にすべての原因を帰してしまうことが本当に正当なのだろうか?と思わされてしまう。

自らの欠落を認識することは苦しい。でも直視せずに生きることも苦しい。失われたもの、癒えることのない傷、忘れることのできない苦しみ。自らの内にあるそれらを認めることからしか前に進むことができない地点があることをこの映画は示唆している。私はあのラストシーンから、彼=我々の苦しみが決して個人的なものではなく普遍的なものであるという救いのようなものを感じた。それと同時に、震災で大事な人やものを亡くした多くの人の苦しみも決して他人事ではなく、我々の苦しみとどこかで響きあうものなのだということも。

「誰が殺したのか?何のために殺したのか?」というサスペンス風のキャッチフレーズは物語とは一見そぐわないようにも思える。しかし考えてみれば、私たちの現実はそう問いたくなるような不条理な死に満ちている。震災での死者は膨大なため、ついつい「〇万人」という数字で処理してしまいそうになる。でも彼らは一人一人の人間であり、その死は決して数字だけで処理されるべきものではない。遺された者たちが、答えは決して返って来ないと分かっていながら「誰が?何のために?」と問わざるを得ないような、私たちの現実に起こる死と同じ死なのだ。

決して明るく楽しい映画ではない。でも見ている人間の心の暗く荒れ狂っている場所に救いの様な何かをもたらす作品だと思う。安易な救済の物語ではない。見ている方は、全編通じて主人公の激しい感情に翻弄され続ける。しかし見終わった後の心はどこか静かだ。彼の苦しみも私の苦しみもみんなの苦しみも、あの海に流れて少しでも消えればいい。そんなふうに願いたくなる。

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pal

4.5寄り添って生きること

2019年7月1日
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ギャンブル依存や、DVなど様々な問題が背景として語られるが、物語を観終わって感じたのは、人は寄り添って生き、困難を乗り越えようとするということ。

一見、再生のストーリーのようにも思えるが、自分が一人になってしまった時、或いは、友人・知人が一人になってしまった時に抱えてしまう問題が対照的に語られることも、そんな風に思わせる。

そして、口幅ったい言い方かもしれないが、それが、被災地で復興を目標に、或いは、日々をなんとか生き抜こうとしている人たちに対するオマージュなのではないかと考えさせられる。

津波は何もかも呑み込んだが、こうした人たちの気持ちまでは呑み込むことは出来なかった。

明るさを抑えた映像表現だが、なにかしっかりした足取りを感じさせるように思った。

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ワンコ

4.02019-63

2019年7月1日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

徹底してクズだった。
ほんとに「らいおんハート」歌ってた香取くん?

そういえば香取くんの演技を、今さらながらしっかり見たことがなかったのですが、
そこにいたのは間違いなく役者・香取慎吾でした。

クズ中のクズというレビューを読んでいたので、序盤は正直そこまででは?と思っていたら...。
中盤から、怒涛にクズだった。
さすがにそれは😟と思うことを、悉くやっていく。
自分でも止められないギャンブル依存症、心に広がる闇、その苦しさを全身で表現していた。
観てるこっちも、しかめっ面と困り顔を繰り返すので、眉間とおでこが疲れました(笑)
おじいちゃんがいたたまれんもん。
リリーさん、吉澤さんもさることながら、音尾さんのJenniferですら訛る演技はさすがと思いました。

キャッチコピーがサスペンスを匂わせていますが、実際はクズ男のドラマです。
そこを期待して観るとちょっと消化不良。
明かされない部分もあります。
真実はいつも一つ!で育ってきたので、気になっちゃう性分ですが、
役者陣の演技合戦が濃厚だったので、『三番目の殺人』のように、答えが出ない映画だったけど受けるものはたくさんありました。

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かいり