西北西のレビュー・感想・評価
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魅力
サヘルを知っているだろうか
NHKで爆問さんとテレビによる出ていたとびきり美人で面白い女性を
彼女の生い立ちを知った時の衝撃は忘れません
そんな彼女が映画に出ていた
人を好きになったことのない人
本物だと信じて独占したがる人
自分の感情がよく分からない不器用な人
細かな表情、繊細な映像
幸せを探しているのにどこかみんな悲しげで胸を締め付けられる思いです
この世界で理想の相手を探し出すことがどれほど大変なことか、あんたにわかるか?
例えば終電近くの電車で隣り合わせたカップルの、ネチネチとした痴話喧嘩をずっと聞かされた気分。そりゃあマイノリティとしての苦労はあるだろうよ。別の人を探せったって一筋縄ではいかないだろうよ。だけどね、そこは女同士のカップルだろうが、男と女だろうが、出会い自体がわずかしかない人ならば同じじゃない?
だいたい、モデルの子、重いよ。あれじゃ冷めるのもしょうがないと思わない? 言い方きついけど、別れたくても結局なれ合いを続ける二人にしか思えず、苛立った。そこを、マイノリティだから優しい目で、なんていうのは甘えだと思う。
そう思わせるのは、台詞全般カッコつけすぎてせいだな。
マイノリティーたちの苦悩と希望を真摯に描く
クラブで働くレズビアンのケイ(韓英恵)と冴えないモデルのアイ(山内優花)は恋人関係にあるが、どうやら二人の間のコミュニケーションは難しいようだ。
イランから来たイスラム教徒の留学生ナイマ(サヘル・ローズ)は日本での生活になじめず、一人で生きている。
そして、ケイとナイマとの出会いが三人の人生にささやかだが確かな波動を起こした。
必死で居場所を探すマイノリティーたちのひたむきな生き様が痛くもあり心地よくもある。三人の女性たちの存在が実にリアルだ。
「大和(カリフォルニア)」に続き世間に毒を吐く韓英恵と、「西北西」に向かい祈りを捧げる清楚なイスラム教徒を演じきったサヘル・ローズを記憶に留めたい。
【備忘録】2018年最後の鑑賞となった。今年は158本でフィニッシュ。映画に愛をこめて…
ずっと残る映画
渋谷にあるミニシアター、イメージフォーラムで観ることができます。
そこでしか観れないのもまた良い。
マイノリティに焦点を当てたストーリー。
『彼女とケンカしちゃって』
「彼女?」
『彼女』
「それってレズビアン?」
『レズビアンじゃない。好きになる子が女の子なだけ』
「それってレズビアンでしょ?」
『だから、好きになる子が女の子なだけ。』
「…」
『何それ、そんな目で見ないでよ』
この描写がとても良かった。
マイノリティにしか分からない苦悩。
自分が何かのマイノリティでも、違うマイノリティはまた別のもの。
反対に、イスラム教徒の敬虔な宗教観も面白い。
もう一人、愛情と独占欲の強い恋人。
トライアングルの異なる価値観は、やはり最後まで交わらない。
その現実的な描写が今も頭に残る、ある意味、生々しい映画。
多様性
多様性や多様な価値観という言葉は、僕たちの社会が世界に向けて広がりを持つと同時に、言葉の持つ意味は軽くなってしまった。多様性や多様な価値観を理解していることを、当たり前のよう要求されて、そこに至る葛藤や焦燥感といったものが、軽んじられてるからだろうかと感じた。LGBTも同様だ。普通に人と接するよりも、腫れ物に触るように気をつけなくちゃいけない特別感が抜けない。ナイマが、ケイと一線を越えるんじゃないかと感じた場面があった。僕は、あっ、これは僕が異性を好きになる瞬間と同じだと思った。つまり、LGBTも特別なことはなくて、人として人を好きになることは、当たり前の自然なことなのだと。そして、人が人を好きになって、恋愛が始まった後は誰もが大変だ。別の個性をもっと深く理解したいが、よく分からない事柄も増えてくる。ぶつかり合いながらも、多くの人はそれを乗り越えようとする。ケイやアイのぶつかり合いや葛藤、焦燥感の揺らぎを、ナイマが好むと好まざるに関わらず、複雑にしていく。そして紆余曲折しながらも、理解が少しずつ深まって行く。実は、これこそが、僕たちが、謀らずも安易に使うようになってしまった、多様性や多様な価値観を理解するということと同じではないのか。そして、きちんと向き合わないと、本当は理解に至ることはないのではないか、また、恋愛でだって、人ひとりを理解するのは難しいのだから、理解の程度は深まっても、実は完全には理解することはないのではないかという謙虚さも必要なのではないのか、など、色々考えされられる映画でした。
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