「もしもランボーが美少女だったら愛してるを考える余裕があった件」劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン へなすけさんの映画レビュー(感想・評価)
もしもランボーが美少女だったら愛してるを考える余裕があった件
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気持ち悪いレビュータイトルの理由は最後に。
映像や音響は素晴らしいです。
京都アニメーションの丁寧な仕事が隅々までしみわたるように行き届いており、日本が生んだ誇れる作品であることは間違いありません。
たった数秒しか映らない背景の小物に至るまでその形や材質に由来が感じられます。
激しかった戦争が終わり、誰もが心に傷を負いながらも前を向いていくそんな中で……
1人だけずーっと後ろ向きなヤツがいます。
そう、ギルベルト!お前だよ!
ヴァイオレットさんも郵便社の面々もお前の兄貴も島の人々も命の終わりに臨む少年ですら前を向いているのに、自ら殻に閉じこもるような言動に終始イライラ。
本人は罪の意識とやらで慎ましく生きているつもりが実のところ周りに気を遣わせている、本人に自覚のない社会的な邪悪そのものです。
かつての人脈を使ってライデンシャフトリヒに島のブドウを貪欲に売り込むビジネスマンになれ、とまでは言いませんが。
もしもランボーが美少女だったら。
閉鎖的な田舎町で意地悪された挙句に大事件起こしたり紛争地帯に駆り出されて銃器ぶっぱなすことも無く、人の温かさに触れて言葉の意味を考えていけたかも。
この作品シリーズを見るたびにそう思います。
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