「もう1度観たい!」劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン Serinaさんの映画レビュー(感想・評価)
もう1度観たい!
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観賞後、すぐにもう1度映画館で観たい!と思った作品はなかなかありません。物語が素晴らしいのはもちろんのこと、とても美しい映像と音響でした!
電話の普及によって、手紙やドールは廃れてしまった時代から物語がはじまります。
時代が進み、世界がどんなに変化したとしても、人と人との繋がりが失われることはないというメッセージを感じました。
ヴァイオレットは、軍の武器として引き取られ、ギルベルトと出会います。ギルベルトはヴァイオレットを武器としてではなく、人間として愛を持って育てていきます。
感情のない機械のようなヴァイオレットですが、ギルベルトとの関わりの時にだけ、感情を表出することが出来ているのはギルベルトの愛に無意識に応えていたのではないかと思います。
戦争が終わり、ギルベルトを失くしてしまったヴァイオレットは、同時に今まで自分を導いてくれていた愛も失うことになったのではないでしょうか。しかし、ドールとしての代筆を通じて誰かの愛に触れて導かれることで、少しずつ感情を取り戻していくように見えました。ヴァイオレットは常に誰かの愛に導かれているのだと思います。
このような、ヴァイオレットの変化をとても丁寧に描いている素晴らしい作品だと思います。
最後のシーンで、ギルベルトがヴァイオレットへ、そばにいて欲しいと伝えます。戦争の最中も、ギルベルトはヴァイオレットへ自分の側から離れるなと伝えています。同じ言葉ですが、含まれた意味は違う。ヴァイオレット的に言うのならば、言葉の裏でしょうか?ようやく2人のあいしてるが繋がったのでしょう。
ほとんど2時間泣きっぱなしでした。ハンカチ、ティッシュは必須です。
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