ボーダーライン ソルジャーズ・デイのレビュー・感想・評価
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エグいんですけどね‥
メキシコからクレーム来ないのかなと思いながら鑑賞しました。
昨今のドキュメンタリーからも、ひょっとして本当に起こってる出来事の強アレンジ版じゃないかと、恐れながら観てました。
とにかく引き込まれ、印象に残る作品でした。
「真実が常に正しいのか」と問いかけられる
「ボーダーライン」の続編と位置づけられていますが、個人的にはこっちの方が数倍面白い。
善悪の境界線を自分の心との葛藤の中で揺れ続け、リアリティーのある映像とストーリーで最後まで一気に突き進みます。
「真実が常に正しいのか」と問いかけられる映画で、人間性のある俳優陣が、運命の中で翻弄されながらも必死に生き抜こうとする演技に心打たれます。
まさにボーダーライン、トランプ大統領のメキシコ国境の壁建設も理解できるかも
前作からの継続を予想していたが、全く関係ないストーリーだったので、単体作品としても楽しめる。世界観は前作の方が好きかな、でも本作もメキシコとの国境を挟んで何でもありなアメリカイズムが垣間見られて楽しむことが出来る。
2作目の成功に思わず安堵
1回目は映画館で観たのだが、Amazon primeにあったから何となく2回目の鑑賞。緊迫したシーンの連続でつい最後まで観てしまった。
現在も軍隊が出動するほどの麻薬戦争中のメキシコを舞台に、寡黙で非常な殺し屋がキャラの厚みを増してまたも怪演。この普通なら絶対に足を踏み入れたくない世界についての熟練者たちが何と怖ろしく頼もしいか。
アクションシーンでは、誘拐された少女の「地獄に迷い込んでしまった一般人」の視点も良い。その辺も軍人たちの容赦ない強さと非情さが脳内に叩きつけられる感じだ。敵も味方も一皮剥けば獣なキャラたちが常に怖い。そこに絡んでいく一般ピープルたちの視点があるから、ドキドキしないわけない。
今作では主人公の魅力も増した。少女への感情の変化、立ち寄った小屋での貧しい夫婦との交流など、彼のヒューマスティックな面が少ないセリフで伝わってくる。その演出の情報量がとても程よい。彼が瀕死のシーン、あの銃撃痕にもかかわらず、まさかの熱い展開。いや、よかった。本作もアメリカ映画よろしく、彼もまたキリストなんだな。
前作のドゥニ・ビルヌーブ監督による美しいカメラワークを今作でも引き継ごうという意思は一応感じられた。宵の濃紺と茜色の鮮やかなグラデーションをバックに、ベネチオ・デルトロの漆黒の暗殺スーツが映える。まさに闇に紛れる獣。このシリーズの鉄板だと思う。
2作目が成功している映画は本当に貴重なので、3作目がとても待ち遠しい。
人間味でたなぁ
前作では人を喰ったような態度で、終盤まで人間味を出さなかったアレハンドロの内面をより深く掘り下げた本作。彼の行動原理が信念に基づくものである事が窺える。ベニチオ・デルトロとジョシュ・ブローリンのコンビは最高でした。でもラストはちょっと人間味出しすぎかな。
もっともアがったシーンとして、アレハンドロのベレッタ連射シーン。調べたら、パンプファイアっていう技術なんですね。本来、実用性なさそうな打ち方だけど、たまらんなぁ。
「シカリオ」とは
前作が傑作だったのでAmazonで視聴
大体傑作の続編は駄作になると相場が決まっているが
本作は期待値並に仕上がってきている
前作視聴しているなら十分楽しめるだろう
前作の邦題がおかしいので、まぁわかってはいたんだけど
原題が「Sicario: Day of the Soldado」なので
視聴前に「Sicarioってなんだろう、調べよ」くらいの
心持ちがあるかどうかが割と重要だと思う
その点で邦題が残念
前作を視聴していればシカリオが暗殺者を意味するのは冒頭の説明でわかるのだが
今作ではその説明がない。唐突に出てくる単語になっている。
原題そのままだったら、前作視聴必須ではないが
邦題では前作を見ていなければ意味不明
前作で端的に表現されていたCIAの作戦をよりダイナミックに描いている
が、展開的にスカッとするような感覚は味わえないので
娯楽作品としては万人向けといえない
・主人公の人物像が掘り下げられる物語
・SF要素抜きのCIAの作戦
・国境地域の少年がマフィアになっていく姿
見どころは上記
演出が良いので実際に視聴してみないと面白さはわからないと思う
個人的には国家ぐるみで悪事を任務として遂行していく姿が印象深く
非常に面白いと感じた
ストーリー展開に強引さを感じました。
メキシコ麻薬カルテル同士の戦争を仕掛ける為、16歳の少女を誘拐した工作員と、その少女の逃避行。
リアルに麻薬カルテル壊滅作戦を描いた「ボーダーライン」のスピンオフ映画とのこと。ただ、この映画は少々乱暴に感じます。
イスラムテロとメキシコカルテルを結びつけるのもやや強引。戦争誘発の為に少女を誘拐するのはかなり強引。主権国家でやりたい放題のアメリカ軍には、正直かなりドン引き。
終盤、工作員が死の恐怖にさらされるシーンは迫力と緊迫感があり刮目しましたが、そのシーン位でしょうか。
戦闘シーン等はリアルに撮影されていているのに、設定やストーリーがそれに追いついてきていない印象で、少々残念でした。
この迫力よ。
もうね、悪辣すぎる。
麻薬カルテルはもちろん、アメリカ政府はそれ以上に。
銃撃のアクションシーンとか迫力あって良いし、
特にメキシコから脱出するくだりはほんと目が離せないくらい良かった。
そう、良かったのは間違いないんだけど
なんて言うのかな、それほど響いてくるものは無かったようにも思う。
あぁ、メキシコもアメリカも大変なんですねっていう。
3作目もあるみたいだけど、見るかどうか微妙だなー。
不穏な空気と緊張感あまり変わらず!
監督が変わると知って少し残念でしたが、アメリカ版予告編が公開された時、脚本家が変わらないおかげか「全然大丈夫そうじゃない(^-^)」と偉そうな感想を持ってしまったのを覚えています(笑) スーパーマーケット(ホームセンター?)で1人ずつ自爆していくのが衝撃でした・・・少し物足りない気がしたのはエミリー・ブラントがいないからかな(笑)
アメリカとメキシコの境界線
メキシコの麻薬カルテルはもちろん悪だけど、撃退する為に手段を選ばないアメリカも相当なもの。自爆テロの犯人がアメリカ国民だと分かると国家ぐるみで誘拐したカルテルのボスの娘を始末しろ、なんてことを当然のように命令する。映画の中の話だけど、アメリカならあり得そう、と思ってしまう。
それにしてもアレハンドロの強靭な肉体と精神力に脱帽。
あんな状態で起き上がって荒野を歩く(かなりの距離だと思うけど)なんて、普通死ぬでしょう。
前作でも思った事だけど、トランプ大統領が国境に壁をつくりたい気持ちはわかる。トランプさんが大統領としてふさわしいかどうかは別として!
前作に劣らないクオリティ、でも前作とは性質が全く別
唸る程 面白かった、特に後半の捲りが凄い
急転と暗転の連続、急流に飲み込まれて敵・的が変わり 息つく間隙が全くなかった
倫理観なんて皆無、
ひたすら乾いた作戦実行の俯瞰描写が続いて、静かな恐怖を煽る中で、
後半に突如 描かれるアレハンドロの変心と良心
救いなんて無かった前作と全く違う展開にびっくりした
伏線の回収も見事、また続編が観たくなる、次はいつ公開?!
よりリアルになった今作
冒頭のテロシーンから始まり、麻薬王の娘を誘拐、密輸を手がけるグループに関わる青年の運命がマックス、そしてアレハンドロとが交差していく。全編を通じて繰り返される殺人の暴力、演出がとても客観的でリアルに感情移入できる。カルテルの抗争をさせるという任務、マックスらも平気で人を殺すまさにルールなしのリアルない任務、めちゃ迫力あって重厚な作品でした。
ジョシュブローリンのクソっぷりが最高!
誘拐をきっかけにメキシコマフィアの内部抗争を起こさせて弱体化を謀る。
なんか、スゲー悪い話をサラッと出してくる。
ジョシュブローリンさん最低だな!最高だよ!!
映画自体は今回も骨太で、前作よりもわかりやすくて十二分にたのしめました。
ベニチオデルトロの燻銀がまた最高だわ!
メキシコ麻薬戦争を題材に、アメリカ・メキシコ国境で繰り広げられる混沌とした状況を描き出すテイラー・シェリダンの脚本が冴え渡る
暗殺者アレハンドロを演じるベニチオ・デル・トロの哀し気な表情と佇まいが相変わらず渋くて良い。
今作では麻薬王の娘イザベルとのロードムービーの色合いも漂わせている。又テキサス国境付近で暮らす貧しい少年ミゲルは、麻薬カルテルで働くことになり、過酷な経験を重ねていく。
前作では、がっちりとタッグを組んでいたアレハンドロとCIA工作員マット(ジョシュ・ブローリン)の関係性がイザベルに起因する問題で、微妙なモノになっていくシーンも見物。
<現在でも継続している移民流入問題も描きながら、渋すぎる二人の男の関係に子供が大人になっていく過程を見事に絡ませたテイラー・シェリダンの脚本が冴え渡る作品。>
<2018年11月16日 劇場にて鑑賞>
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