「非情な世界から」ボーダーライン ソルジャーズ・デイ nakadakanさんの映画レビュー(感想・評価)
非情な世界から
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不穏感を煽る重低音の音楽に緊迫感のあるテロや銃撃戦の描写など、見応えがありました。
過酷な密入国など国境地帯の現状も改めて突き付けられます。
前作は法治国家の良心を持った捜査官の目線から非情な世界を見るという感じでしたが、今回はその非情な世界から良心を垣間見せる暗殺者の物語という、構図が逆転した印象でした。
前作での、復讐の為には子供にも容赦ない暗殺者の人物像からずれているように感じましたが、亡くした娘を重ねての行動ということでしょうか。
身勝手なアメリカ政権が敵となった状況もあると思いますが。
個人的には少女を守るというベタな感動シチュエーションは苦手ですが、前作の非情さをふまえ、非情な暗殺者にも人間性は残されている、やはり非情な世界の中でも良心を求めるべきというストーリーなのかと。
クライマックスの瀕死の暗殺者の執念、ベニチオ・デル・トロの演技は圧巻でした。
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