ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのレビュー・感想・評価
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ブラピ デカプリオがこんな映画にでていいのか?
総すかんを覚悟でこう言いたいのですが「ブラピ デカプリオがこんな映画にでていいのか?」と言うのが正直な気持ちです。この監督は何本んとなく下品、不快な映画を作って来ましたが、今回は全体にわたる冗長な展開も加わり、期待外れもいいところでした。極めつけはデカプリオがヒッピーに向けて火炎放射機で焼き殺すところですが、これってブラックユーモアですか?デカプリオにこれをさせる必然性って有るのでしょうか?
極上のハリウッド・ドリーム!!
レオ×ブラピ×タランティーノのタッグはやはり最強だった!
まさに1969年にタイムスリップした気分で最高に面白い「おとぎ話」でした!
主人公はレオナルド・ディカプリオ演じる落ち目の俳優リック・ダルトン。
そしてブラッド・ピット演じるリックのスタントマン(兼奥さんw)であるクリフ・ブースの二人。
そして、マーゴット・ロビー演じるこの映画のキーパーソンであるシャロン・テートの三人の視点で当時のハリウッド業界を描く群像劇であります。
まず、この映画は語りたい事がたくさんあり過ぎて、どこから話して良いのか迷ってしまいます!(笑)
しかし、タランティーノから「ネタバレ禁止令」が出されているのでいくつか絞ります。
①ディカプリオとリック・ダルトン
今回はディカプリオとブラッド・ピットというハリウッドスター二人が共演するというだけでも凄いことですが、どちらもキャラクターに見事にはまっていました!
ディカプリオは落ち目のスター俳優という役柄ですが、考えてみたらディカプリオ自身も最近は映画に出演していなかったので自身も少し落ちぶれ気味だった可能性も(笑)
そんなところも、落ち目のリックにはまっていたポイントなのかなとも思います。
リックのキャラクターは実力はあるものの(観た感じそう思えた)、ちょっとした事で気が沈んでしまう繊細な人物で、その感情的になったり繊細な演技がまた素晴らしい!
②ブラッド・ピットとクリフ・ブース
彼演じるクリフ・ブースはリックの専属スタントマンでありながら雑用を難なくやったりする相棒であり親友でありますが、リックを支える姿はどこか献身的に支える奥さんのようでした(笑)
もうこの映画のヒロインはクリフと言っても良いんじゃないの?(笑)
普段は穏やかだけど、スタントマンの性なのかどこか危うい部分も兼ね備えていたりと色々と個性がある人物で、それをブラピが熱演していました!
忘れていたけど、ブラピは筋肉質ですね!服脱いだときの鍛えっぷりはヤバいです。
あと個人的に犬との絆も良かったです。
③マーゴット・ロビー含めたキャスト陣
実在してた人物の再現度も凄まじいです。
マーゴット・ロビーのシャロン・テート似すぎです!
スティーブ・マックイーンも凄く似てました!
また、デス・プルーフでキチガイなスタントマンを演じたカート・ラッセルがスタントマンの長というのも面白いし、アル・パチーノも出番は少ないですが凄く楽しそうでした!
④69年当時のハリウッドの再現度
これは本当に素晴らしかったです!
タランティーノの映画は他の作品でも撮影のセット等をこだわって作り込んでいますが、先ほども話したように本当にタイムスリップしたかのような再現度です。
そして、映画の撮影スタジオのセット!
このワンハリの話の中で撮影される作品のセットという形ではありますが、何ですかあの作り込みは!!
当時のハリウッド映画の裏側がこんな風になってたのかと言わんばかりのこだわりで、まさしくお金がかかった映画のセットと言わんばかりの作り込みでした!
また、都市の風景にもこだわりがあって、当時のアメ車がこれでもかと言うくらい至るところに走ってたり停まってたりしてました。
これだけ作り込んでいながらよく製作費100億円以内に落とし込めたものです。
その他にも、スティーブ・マックイーンの「大脱走」を含めた映画の小ネタがちらほら出てくるので知ってる作品があればピンと来るものがあります。
これだけ好きだった点を上げながら唯一好きじゃなかったところをあげるとしたら、終盤に入る前のある重要な展開における場面の切り替えが少しあっさりし過ぎてたのでもう少し長く余韻を持たせて欲しかったくらいですかね。
今回も会話のシーンもありますが、ハリウッド映画における俳優やスタントマン、撮影の裏側といった映画マニアとしては興味深いネタが満載なので全然ダレなかったです。
そして、今回は比較的映像で魅せる演出が多かったり血みどろな暴力シーンもそんなに無いので、他のタランティーノ作品と比べても観やすいと思います。
ただこの映画は多くの人が言ってる通り、シャロン・テートの事件とマンソン・ファミリーの事を予習してないと置いてきぼりになってしまいそうなので、観る際はこれらを頭に入れて観た方が確実に楽しめます。
またこの映画は映画業界の裏側に対していかに興味があるか、そして60年代の映画や俳優の事を知ってるかで好き嫌いが分かれると思います。
ですが、個人的に近年のタランティーノの作品の中では一番好きな映画かも知れません!
愛が溢れまくり
1968〜1969年の、タランティーノが愛するハリウッドへの想いが溢れた、厨二病作品。
前半は、西部劇が過去のものとなった、往年の中堅西部劇スターの凋落ぶりを描く。
これは、ジャンルを変えれば今にも通じることで、全ての映画へのタランティーノの愛が溢れて漏れまくったターム。
後半は、カルト宗教の殺人事件ファイルを読んでると、必ずぶち当たる例の「チャールズ・マンソン」が率いるヒッピー軍団による、「シャロン・テート殺人事件」が絡んでくる。
そして、ラストは良識派が眉をひそめるんじゃないかというくらいの、凄まじい暴力。
「絶対マンソンを許さない」という、 タランティーノの想いが爆発していて、正直大爆笑と感動が一緒にやってきましたよ。
主役の二人は、実在しないフィクションだけれど、周りは実在した人物や作品を取り入れていて。
『ミセス・ロビンソン』『サークル・ゲーム』『トリート・ハー・ライト』、そして『バットマン主題歌』など、リアルタイムでは知らない私でも知ってる、名曲の数々が流れ。
映画『大脱走』のシーンが使われていたり、ブルース・リーがシャロン・テートにカンフーを教えていたりと、タイムワープさせてくれた気分になりました。
映画好きにはたまらない!
一般娯楽作品を求めて行った人には「よくわからない長ったらしい独りよがり」となる、正調タランティーノ作品でありました。
もちろん私には大傑作(でも人には勧めにくい)。
あと、ブラッド・ピッド最高!
犬最高!
ワンスアポンアタイムインハリウッド
ブラピ、デカプリオ、マーゴットと好きな役者の揃い踏みで、タランティーノという、それだけで楽しませてもらえました。
デジタルではないフィルムで表される60sの世界、素敵ですね、これが映画なのかな、
タランティーノらしいカメラワークと伏線の張り方、狂気に満ちたバイオレンス、そして、ラストへの流れがたまらない、
しっかり、史実を知ってから見た方がいいですね。やはり、タランティーノは素敵です。
残念なのは、ブルースが、少し情けなく表されていることかな、我々の世代のヒーローなので
^_^
温かな眼差し
往時のハリウッドへの愛が全体を貫く大きなテーマで、潜在的に進行するシナリオにドリブンされるというよりは雰囲気重視。
そうした雰囲気を構成するディティールを隅々まで楽しむには、同時代を近くで体験してきたり、呆れるほどの知識を持っている必要があるだろう。
それはきっと、たとえば日本人がシャボン玉ホリデーの物語やトキワ荘の物語、あるいはドラクエ誕生譚などを見聞きしたとき、飛び交う固有名詞や当時の風景、音楽などを懐かしみ楽しむようなもの。自分が楽しんだところなど、ほんの表面的なところなのだろう。
「映画史を変える13分」は、巧いミスリード。豆鉄砲を食らったのちに、そうして終わらせたかった監督の想いに温かい気持ちになれる。
親しき二人とキュートな一匹、ハリウッドの闇を斬る!
先鋭的で全方位で、とにかくイケてた『パルプ・フィクション』(1994)。まさかアレからこんなキュートな映画が出るとは思わなかった。
本編の感想自体は、他の皆さんも言っていますが、愛らしくてスゴく優しい。爽快バイオレンス付き(笑)。で、同時にタランティーノの集大成的一本だった!
ドッグファイトは『ジャンゴ』(2012)の頃よりもっと洗練されてるし、制裁場面は『ヘイトフル・エイト』(2015)以上に平等姿勢(要は悪事に男も女も関係無い。まとめて成敗)!止めの地獄の業火プレイは『グラウンドハウス』(2007)を経て(厳密にはロブ・ゾンビのフェイク予告編(『ナチ親衛隊の狼女』)かな)。つまりあらゆる経験値とエッセンスが詰まってた!それはそのままクリフ・ブースとリック・ダルトンに言えること。つまり辛酸を舐めても尚、頑張り続けた人間だけが、刹那だろうと誇れる瞬間、スポットライトにその時当たれる!短絡的なバカカルトには逆立ちしたってまず出来ない(そもそも住所は把握せえ)!
と、色々熱弁したけど、なるべくネタバレ見ない上で見た方がイイと思う。とはいえ多少はマンソン事件を調べた方がイイとも言える。タランティーノの起こした"偉業"をスゴく実感できるから!
最高に贅沢な時間
タランティーノ監督作品に共通しているのは、作中の時間の使い方だ。
ストーリー上あまり関係のないような会話や演出が切り貼りされている。
この時間を"贅沢"ととるか、"退屈"ととるかで彼の作品の評価は大きく変わる。
例えば「ヘイトフル・エイト」では冒頭の馬車が向こうからやってく来るというシーンで5分くらい使っている。この時間は退屈であるか?いや、これから一体何が始まるんだ?あいつは一体何ものだ?様々な憶測が出てくるだろう。そしてそのシーンに流れている曲は、あのエンリオ・モリコーネが本作の為に書き下ろした曲である。
例えば本作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」ではどうだろう?
やたらと車でクリフが移動するシーンが多いではないか。リック邸とスタジオをヴィンテージカー"キャデラック・ドゥビル"、自前のポンコツカー"フォルクスワーゲン カルマンギア"で行き来している。
わざわざ見せる必要のあるシーンか?
3ブロックほどを通行止めにして60年代後半のロサンゼルスを完全再現した街並み。しかも通り過ぎる車全てビンテージカー。(トータルで2000台らしい。。。このシーンの為だけに!!!)
その中を、あのブラッド・ピットが颯爽と駆け抜けるのだ。ラジオからタランティーノセレクトの音楽をガンガン鳴らして。
このように映画の世界で時間を過ごすこと、それ自体に喜びを感じているのだ。
本作はまさにその真髄。あのハリウッドでリックやクリフと過ごすあの時間。その喜びに満ち溢れた愛くるしい作品だと私は思う。
ストーリーは極限まで排除したとタランティーノ監督はインタビューで述べている。ドラマらしいドラマはない。あの日に向けたカウントダウンという緊張感のみというシンプルな構成だからこそ、リックとクリフが過ごすハリウッドの日常、そしてシャロン・テートが過ごすハリウッドの日常が輝き出す。
本作の目玉はハリウッドが誇る二大スター レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピットというキャスティングだろう。接近禁止令が出ていたこの2人だけに、このタイミング、この作品での共演というのが感慨深い。
また、脇役もアル・パチーノをはじめとする名俳優陣で、超一流の演技が堪能できる。イタリアの発音をアル・パチーノがデカプーに伝授するシーンは笑えてくるし、散々マカロ二ウエスタンはクソだ!イタリア野郎め!と吐き散らしたデカプーことリック・ダルトンが、その後の展開で完全にイタリアに染まって帰国するシーンに繋がるから笑って笑ってしょうがない。
そしてあのラスト。やってくれた。やっぱり。
こんなことが出来るのはタランティーノ監督だけだ。
そして、みんな幸せに暮らしました。めでたし。めでたし。と締めくくる。
終わってみれば、リック・ダルトンとクリフ・ブースというキャラクターが大好きになっていた。
最初から最後まで最高じゃないか。
また、すぐ、観たい( ☆∀☆)
一晩経っても興奮醒めやらず。ジーニアス!
漢とバカちんを造形らせたら世界一です( ´_ゝ`)
そしてバカちんには必ず容赦なき苛烈な鉄槌を!
これでこそタラちゃんです。
引退まで後、1本?2本?
撤回して欲しいです。
The映画!The娯楽!強いワンコ飼い たい!
That was the best acting I've ever seen. タランティーノの映画愛!
予想通り、というより期待通りと言った方が正しいタランティーノ監督の映画愛が詰まった作品です。「イングロリアス・バスターズ」を観てて、シャロン・テート事件を知ってる人ならば最後はきっとこうなるって沢山の人が予想できてたのでは?っと思うのですが、期待通り良くやってくれましたタランティーノ監督!ディカプリオとブラピの共演が取りざたされる事が多い本作ですが、肝はシャロン・テート事件でしょう。
個人的にはシャロン・テート事件って全く知らなくって、本作を観る前に検索したのですが、まぁ本当に胸くそ悪くなる悲惨な話です。検索した事を後悔するぐらい本当に酷い。きっとタランティーノ監督の子供の頃事件を知って、幼いながらに胸を痛めてたのではないでしょうか?そんな子供の頃の自分に向けてのファンタジー映画です。監督がインタビューで「本作は今までで1番優しい映画」っと言ってたのも納得です。あの事件でショックを受けた人への癒しになりますよね、きっと。
そして、ホントにタランティーノ監督って映画が好きなんだなぁっと思う本作。「大脱走」とか、ブルース・リーとか、単に好きだったから取り入れたとしか思えない。尚、実際のブルース・リーはガチで強かったので(Youtubeで残ってる昔のブルース・リーの動画見るとヤバい動きしてますよ)スタントマンのクリフにやられるとは思えないのですが、そこは主人公補正ということで多目に見ましょう。
でもディカプリオ良かったですよね!火炎放射機といい面白い所は全部持ってったカンジです。女の子に慰められ、そして誉められてウルウルしてる姿には観てるこちらもグッと来ました。もはや円熟の領域に入ってる気がします。
もちろんブラピも良かった!相変わらず頼れるアニキですね。中盤カルトの集まりを進んでいくシーンは緊迫感あってハラハラしました。そしてラリったままでも超強い!途中無駄にシャツ脱いでたのはファンサービスに違いない!
そして勿論シャロン・テート演じたマーゴット・ロビー!映画館で自分の演技で笑ってる人を観て嬉しそうにしてる表情には誰でも惚れてしまいます。映画館のスタッフにも何気に親切でしたしね。助かって欲しいっと思わせられますよね。
ずっとオフビートで最後に盛り上がるのはいかにもタランティーノ作品なので苦手な人は苦手かも。後、正直シャロン・テートの事件知らない人には何じゃこりゃでしょう。だって最後が盛り上がる意味がわかんないでしょうし。でも、世の中何事も知ってる方が、物事をより楽しめるもんです。映画大好きのタランティーノ監督が映画の愛を詰め込んだ本作。10本撮ったら監督止めるって言ってるタランティーノ監督の9本目。本作が今までの総決算的だったので最後の1本はどうくるのか、今から楽しみです!
タランティーノ史上最高傑作
史実を塗りつぶせ!?
ナチス・ドイツをコテンパに、黒人奴隷が白人を撃ちマクり、チャールズ・マンソンを歴史から葬る!!
これはタランティーノ、復讐三部作の完結編!?
2大スターの初共演、互いに二度目のタランティーノ作品、そしてC・ヴァルツに全てを持って行かれる結果になってしまった!?共通点もあり。
タランティーノは単に皆が楽しめる娯楽作品を作っている訳ではないし、いつまでも「パルプ・フィクション」を期待していると大変な目に合う!?
そんな客がチラホラとTOHOシネマズ渋谷では、途中退出の多さにビックリしたり、渋谷って土地柄とシネコンって場所が悪いのか?
ディカプリオとB・ピット目的で足を運ぶ輩が多いだけなのか?
そんな2大スター初共演よりも、タランティーノ作品にA・パチーノが出ていることに歓喜!!
タランティーノ常連俳優から新たなキャスティングと豪華な出演陣だが、今までの作品に比べると脇役陣の活躍も希薄に目立った演出がされていないようにも。
映画オタク愛が炸裂するタランティーノ作品には元ネタなどコアでマニアックだったりもするが、本作は映画や音楽が好きでリアルタイムないし遡って観たり聴いたりの知識が普通にあれば。
でも、そんな普通の知識がある?ない?で楽しめる感覚がシャロン・テートの事件も含めて、違ってくるような気もする。
不謹慎な位に笑ってしまう、爽快な気分にテンションを上げてくれるクライマックスに脱帽!!
2019/9/7 TOHOシネマズ新宿にて
二度目の鑑賞。
一度目はTOHOシネマズ渋谷で観たが、スクリーンの映像の暗さに違和感が!?
初めてTOHOシネマズ渋谷で観た映画が「ラ・ラ・ランド」で、その時も映像の暗さを感じたり!?
今回は「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」以来、二回目のIMAXで鑑賞。
感想は、変わらずに面白い、最高!!
つぶされて、千切られて、炎上して、ハリウッド。
頭のテッペンから爪の先の先までタランティーノ。針で穴を開けたら、ドバドバっと噴き出しそうな気がするくらい、タランティーノでパンパン。推定内圧5MPa。結構な高圧です。死ぬなコレ。タランティーノはタランティーノってわかる所が、本当に好き。
軽いオツム・知性低めの登場人物による言論大会と暴力(今回は軽め)。皮肉も哲学も、悪夢も希望も、善も悪も知性も無知も。深遠的道理も軽佻浮薄も、もう何もかもをぎゅぎゅっと圧縮して固焼きにしたぞ、ほら食え!なクエンティン・タランティーノ・ワールド全開で全開で全開!ご馳走様でした。美味しかった!あ。頂きます言うの忘れた。
マーゴット・ロビーの膝上ほば30cmのミニスカとか最高。予告で名乗った名前を聞いて「ギョッ」としたけれど、タラちゃんに掛かればこれですよ。アヘアヘ。やられた。と言うか、このワンコ、名前はなんだった?食べちゃダメだからね。
ハリウッドの方々が、皆んな可愛かった。ノスタルジーなんですね、タイトルどおりに。タランティーノ的ではあるけれど。ポランスキーの取り寄せ本がテスだったのは笑えた。音楽はご機嫌だったけど、さすがに古過ぎて、deep purpleの hushとカルフォルニアドリーミングしか分からなかった。
色々と言いたくなるけど、やっぱ楽しい。タランティーノ大好き!
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8/31ネタバレにして思い切り追記
伏線に自らハマりに行ってた俺たち。
シャロン・テートの惨殺事件から50年。アメリカではドキュメンタリー、映画が流行っていると聞いていますが、「タランティーノまで、これをネタにするんか?」って思っていました。何の事は無い、タランティーノの策に、観客が自ら嵌りに行ってたわけです。「劇場に入る前から始まっている、観客の不安・嫌悪・軽い恐怖感」を「あっさり吹き消してカタルシス」。いやぁ、やられたから。まんまと。
クリフ・ブースはLSDで意識がクラックしていても、あの余裕。そう言えば、ピットブルも「良く訓練されている」と言う描写がありました。半分ビビってる素人テロリスト撃退なんて朝飯前なんだ。リック・ダルトンの火炎放射器も、予告の時点でネタフリされてる訳ですし。
8歳の少女に「生涯で最高の」なんて事言われて、涙してるリック・ダルトンが可愛い。マカロニ・ウェスタン転向への勧めは都落ちの宣告。クスリに走らず、傲慢さで自滅もせず、それなりに力を尽くして、ハリウッドのその日暮らしをする二人。なんか良いなぁ。ヒッピーのロリの誘いも軽くいなすクリフ。役者魂はちゃんと持ち続けたリック・ダルトン。「ハリウッドの夢」をカルトの狂気から守った二人の一夜の出来事。
なんかジワジワ好き。おバカな事件の後のジワリ具合がタランティーノ的。
ついでに言うと、車オタの血が騒ぐ映画だった!
まずはアル・パチーノの「ロールスロイスのエンブレムだけ」が皮切り。クリフの愛車は「Volkswagen Karmann Ghia Convertible」でキルビルにも登場してました。リック・ダルトンのピラーレス2ドアは「Cadillac Coupe DeVille」と思われます。ポランスキのクラシック・カーは「MG TD」。まともな個体は無いと思われるのでエンジン載せ替えの「2000」だと思う。シャロン・テートが街中に乗り出したのは「Porsche911」で、おそらく空冷Turboの930シリーズのどれか。街中では「Mustang」「Volks Wagen Beetle」「Pontiac Firebird」などは判りました。映画FBIでリック・ダルトンが荷台に隠れた居たのは「Ford F」の100番台のトラックに間違いありません。型番は不明だけど。クリフがブルース・リーを叩きつけたのは「Lincoln Continental」。Fordとアメリカの象徴みたいな、日本で言えば1970年代のクラウン。ちなみにクリフがリック・ダルトンのトレーラー横で待ちの間に座っていたのは、電動式ゴルフカートの「Taylor Dunn Tee Bird」。こいつのエンブレムはマニアックアイテムです。
不思議!
シャロン・テート殺害事件が下地
69年のハリウッドでは落ち目の俳優リックと彼のスタントマン、クリフがいた。
リックは西部劇の花形俳優だったが、ハリウッドでは仕事がなくなりつつあり
イタリア製の西部劇(マカロニウェスタン)へのオファーにかけることに。
そんな彼の邸宅の隣に有名な名監督ロマン・ポランスキーと妻で女優の
シャロン・テートが引っ越してきた…。
60年代の当時の米国の文化が息づき、街には戦争反対から
思想及び生き方に対してヒッピーなる若者たちが増殖していく。
ヒッピーたちは自らのコミュニティーをつくり
ある場所に集まって集団を形成していく。
タランティーノ節の為せる業とも言うべきか
映画を自身のおもちゃにしてしまう手腕はラスト13分に集約される。
本編自体は160分を超える長尺のため多少の中だるみは否めないし、
後半の展開へのカタルシスも少し弱かったようにも思える。
音楽やファッションなど当時の文化を描いたシーンは
懐かしくもあり、今見るとより新鮮に映える。
そして何よりレオとブラピが同じ画面内に存在するという奇跡は
映画館で見れずにいれるだろうか。
テンポが…
タランティーノの映画愛が詰まりまくった渾身の一作
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