ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのレビュー・感想・評価
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落ちぶれ俳優への挽歌!
恥ずかしながら、シャロン・テート事件への興味が強くて、どうなるのかドキドキしながら、観ていた。でも、そういう映画ではなかった。古き良き時代のハリウッドへの愛を描いているんだよね。イーストウッドになれなかった俳優はいっぱいいたんだ。知らなかった。自分も年をとって昔のようにはいかないことが多々あり、やるせない気持ちになった。リックは何だかかわいそうに思えた。昔は主演で鳴らしたのに今や悪役ばかり。思うようにセリフも出てこないし➖ それに比べたら、クリフは有名な俳優ではなく、スタントマンだっただけに、もっと自由に生きている感じ。うらやましい限りだ。リックへの献身もステキだった。最初、女々しい感じか強くて、タランティーノらしくないと思ったけど、最後はらしさ全開でホッとした。話題になっている、ブルース・リーのシーンはそういう人だったのかもしれないけど、ちょっぴり残念。
アクション少なめだが…
タランティーノ作品は大好きなので、今作も期待大で見ましたが、タラン...
タランティーノ作品は大好きなので、今作も期待大で見ましたが、タランティーノ節が程よくきいていて良かった。
元になった事件のことを考えると恐ろしいけど、自由で不自由な60年代のハリウッドの空気を感じられて感動もしました。
物語の大半が、正反対な二人の主人公それぞれにスポットを当てて、どんな人物なのかを見せてくれている感じでしたが、そこがとても良かった。キャストもピッタリ。
正直、レオ様は顔だけの優男的イメージで敬遠してましたが、作中で演技をしているシーン、しびれました。
そういえば、ブルース・リーの描き方に問題があったようだけど、そこまで気にならなかったです。
むしろ真剣で真面目な人だったんだなという印象が深まった。
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レオ様の役、リックの表情は時々ジャック・ニコルソンに見える時があった・・・
タランティーノお馴染みの人を選ぶ作品
おなかいっぱい
激動の60年代アメリカ
映像★★★★☆ワイドなスクリーンをやっぱり活かしてる、飽きない
音楽★★★★☆文脈までは調べないけどレトロでノリが良い、ラジオ、エンドロール後も良かった
内容★★★★☆1969年という時代とハリウッド
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タランティーノ新作です。
舞台は1969年ハリウッド。
内容は、変化の時代そのもの。
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・アメリカ西部劇の衰退-
カラーテレビの普及、マカロニウェスタンの黄金期
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・ヒッピー文化-
保守的なキリスト教文明へのカウンター、男女平等、性の解放、反戦、反体制、多様な価値の尊重(ダイバーシティ)
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・シャロンテート事件
狂信的カルト指導者チャールズマンソンの信者による無差別殺人事件
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カラーテレビの普及、ベトナム戦争、公民権運動、ジョンとヨーコ、ブルースリーも60年代って、めちゃくちゃ激動。こういう時代の文脈を踏まえて観てみると、物語に厚みがあるね。
アメリカ開拓時代の終わり、アメリカ西部劇の終わりからカラーテレビへの移り変わり、アフリカ系アメリカ人公民権運動からの多様性。
一つの時代が終わり新しい世界に移り変わる。そんな中で生まれたカルト集団、そして無差別殺人。
映画は最後にタランティーノ流"ヴァイオレンスお仕置き"が繰り広げられますww
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イギリスEU離脱、日韓、米中、うーむ時代は動き出して何処へ向かうというのだろうか。国が終わって企業中心の世界、もうSFじゃないな。
茶化し嘲りバカにして楽しむタランティーノ監督
タランティーノ監督の、ブルース・リーやポランスキー監督、シャロン・テート夫妻を茶化し、観客を嘲りバカにしているところが、自身の映画がカンフーであり映画監督だから可笑しい。自分をあざ笑って面白がっている。
売れなくなった俳優がスタントマンを雇って連れ歩くバカらしさ。セリフを間違い、くだらない役しか来ない情けなさに相棒の肩に泣き崩れたりするアホらしさが満杯だから、暴力映画というよりコメディーだ。
スタントマン氏も俳優にヒルのように食いついて離れず、ひたすら本性を隠し続け、陰で独身を謳歌しているが、次第に本性を現してくる所が見せ場だ。
ここに出て来るヒッピーは、本来反戦集団であり悪人ではないことを申し添えたい。
もしかしたら本作は蒲田行進曲のハリウッド版リメイクだったのかも知れません
昔、昔、ハリウッドという魔法の王国がありました
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こうして王子様とお姫様の命を狙う悪い魔法使いは騎士と従者の活躍で退治されて魔法の王国には平和が訪れました
そして、みんな幸せに末永く幸せに暮らしましたとさ、めでたし、めでたし
ラストシーンにエンドマークの代わりにでる、ワンス・アポン・ア・タイムのタイトルはつまりこういう物語なんですと説明しています
だから子役の少女が読んでいる本はウォルト・ディズニーの伝記なんです
だからポランスキー監督は貴族風の衣装を着てシャロン・テートとクラシックカーに乗っているのです
だから正義の騎士は従者を連れているのです
そして修行の為に遠い遠い国に冒険の旅にでて魔法の王国に帰ってくるのです
1969年当時を知る人は70歳近くなっている団塊の世代のお爺さんお婆さんぐらいでしょう
ですが私達はその当時のハリウッドの街を映画やテレビの中の背景をとしてとても良く見知っています
何故なら私達は絵本に描かれた絵で魔法の王国の様子を知っています
石畳の街路、鍛冶屋、お城の門
ほら、ディテールまで目に浮かぶでしょう?
同じことなのです
だから驚嘆できるのです
本作の中のハリウッドはその当時のハリウッドの街並みそのものだと
その当時はまだ産まれてもいなかったり、物心つかない子供であったのにこうだと知っているのです
そしてずっと鳴り続けるラジオのアナウンサーの声の調子抑揚の付け方
そんな昔のアメリカのラジオなんか聴いたこと無いのに何故か知っているのです
これだ!昔のラジオはこうなんだと
音響が実は凄まじく凝っています
当時のヒット曲をまるで本当に当時のオーディオセットで聴いているかのような音で鳴らして見せます
何気ない周囲の音をサラウンドを駆使してリアルに様々な位置で、後方や上方にも定位させます
それは映像がハリウッドの街並みを車で流すのシーンが長いのと同じです
私達観客をその当時のハリウッドに連れて行こうと懸命な努力をしているのです
建物、看板、ネオンを逃げずに出来るだけ多く見せようとしています
そしてどれも自然でCGだとか合成だとかのチープな印象はこれっぽっちもない見事な特撮なのです
クレジットを見るとなんとジョン・ダイクストラ!
特撮界では神様、黒澤明なみの巨匠を起用しているのです
つまりそれほど監督は特撮と音響に力をいれて、当時のハリウッドという魔法の王国の再現に力を注いでいるのです
何故?
だってナルニア王国物語なら、その世界の構築が最重要なのと同じことなのですから
ジャンボジェット、ボーイング747が登場します
それがインディジョーンズのダグラスDC-3機が担っていた昔の飛行機というアイコンとして使われているのです
螺旋階段で二階席に登るなんてシーンが古さを表現する時代になったのですね
そう今はもう21世紀の超未来なのです
新宿三丁目にそっくりさんの出演するショーパブが有ります
テレビのスターの物真似番組にでてくる人達が出演するお店です
久々にそのお店に行って来たような気分もあります
前半の数々の映画やテレビへのオマージュ、マックイーンやブルース・リー役の仕草や話し方の物真似ぶりなどは、可笑しくて、可笑しくてニヤニヤしどうしどころか吹き出しそうになります
大脱走のマックイーン登場シーンの合成シーンも吹き出しそうでした
中盤のマンソンファミリーの牧場シーンは重要ながら冗長すぎでもう一工夫は欲しかったとは思ってしまいますが、一体世界中の誰がこのような傑作を撮れるというのでしょうか
やはり異能、奇才、タランティーノ監督です
素晴らしい作品でした
エンドクレジットに流れる当時のタバコのCMのオマージュ
あれは現代ではあり得ないものです
現代ではタバコの広告なぞ最早あり得ない世の中になっています
つまりタバコと同じように過激なエログロや、使ってはいけない言葉、政治的に正しいのかと配役や脚本に介入され規制を受けている現代のハリウッドの製作現場の実状への皮肉です
つまりこのままでは魔法の王国を守っていた魔法が解けてしうかも知れないと監督は警鐘を鳴らしているのだと思います
ローズマリーの赤ちゃんとテスの2本を予習にご覧になられているとより楽しめるとおもいます
いや、それよりも深作欣二監督の蒲田行進曲を観ておくべきでしょう
もしかしたら本作は蒲田行進曲のハリウッド版リメイクだったのかも知れません
タランティーノ節。
実際起きた事件を元ネタにしているとのことで、調べてみた。
悲惨な事件で観るの辞めようと思ってたけど、実際死んでしまう人は死なずに明るく描かれているとのクチコミをみて観賞。確かに明るく描かれていた。
が、さすがのタランティーノ節。ぐろいシーンが何個か。。この人の映画はあまり好きでなくて、でもディカプリオとブラピでしょ!と楽しみにしていた。
ディカプリオの演技力を楽しめるけど
しつこいけど、タランティーノ節がちょいちょい挟まってくる。。
ハリウッドとヒッピーを題材にしてるから見やすいことは見やすい。
でも、ディカプリオとブラピならもっと違う題材で見たかったかな。。
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まずネットニュースでこの映画のことを知り
シャロンテート自宅襲撃事件にまつわる話を
タランティーノが映画化すると、で興味を持ち、映画公開前に予告をみてさらに期待が膨らむが、映画本編は予告の内容を下回った(笑)
部分的に切り取って見たら面白そうにみえた
タランティーノ節はあったと思う。
その点はタランティーノ映画観てきた自分にとっては良かった点です。
タランティーノ映画は会話劇のような側面がある。劇中シャロンティート自宅襲撃直前、車のなかで交わされる会話なんかはお気に入りのシーンだ。
この映画はシャロンテート事件が絡むような絡まないような話である。どっちらかというとオマケのような扱い(笑)じゃあ話の本筋はというと、それは無かったような印象を受けた。
結論をいうとタランティーノ監督好きなら見れる(笑)それ以外の人には敷居が高い…
予習なしでも楽しめましたけど?
とても居心地よく観れた秀作、ディカプリオとピットにそれぞれ見せ場が...
いいんじゃないかな
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