ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのレビュー・感想・評価
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上質なおとぎ話でした
タランティーノ監督の作品てホントに好き嫌いが分かれます。私は好きです。映画全体に流れる空気が。改めて邦画では考えられないくらい、これいらんだろーってカットを積み重ねて振り返ってみると意味あったんだーっていうのがお見事ですね。
ヒッピーの娘らが歌って登場するところとか。ブラピの屋根のアンテナ修理とか。圧倒的に雰囲気ものだけど、雰囲気あるもんなー。
あとデカプリオとブラピがそれぞれに違う哀愁が漂っていて、それがまた見てて心地よい。
好きな人は好きだよね!な160分でした!!!
ハリウッド宛て、タランティーノの2時間半のラブレター。今までで一番感慨深い作品
アプローチとしては「イングロリアス・バスターズ」「ジャンゴ:繋がれざる者」に近い。ある史実があり、そこに“もしこんな人間がいたら”というタランティーノのもしもシリーズ。ナチやレイシストをぶっ殺しカタルシスを得るという爽快さは今作でも健在だった。がしかし今回は一味違っていた。
まず物語のベースにシャロン・テート事件がある。映画でも触れてる通り、史実ではマンソンファミリー3人に妊娠中のシャロンテートは無差別的に殺されている。今作では“リックとクリフという男がもしもシャロンの隣人だったら”というプロット。
ラストの“復讐”、なかなか過激な表現だが、事件を知る者からすると「待ってました」と言わんばかりのカタルシス。近年家族ができたタランティーノにとっても事件に対して特に強い思いがあることがひしひしと伝わる。
彼なりの“復讐”が終わるとシャロンの家から友人が出てき、「何が起こったんだい?」とリックに聞く。すると何も知らないシャロンがインターホンに出て、リックを家に招き入れる。スクリーンには幸せな生活を送るシャロンがいるハリウッドが生まれ、物語は終わる。胸が張り裂けそうになった。映画の力でシャロンに幸せな人生を与えてあげた気が僕にはした。
過激過ぎるとしばし非難を食らう彼の作品。しかし例えばこの様な不条理で残忍な殺人者に対して「殺してやりたい」と思わないのは嘘になる。だがそんな殺意すら「言っちゃダメ」と閉じ込めてしまうのが“モラル”や”世間体”というものだ。今作では彼は多くの人の中にある不甲斐なさを映画によって発散させてくれた気がした。
劇中で殺人犯達が「殺人を教えてくれた映画スターたちを殺してやるんだ」というセリフがある。皮肉の様にタランティーノは全く逆のことを今作でやってみせる。映画を壊した殺人者達を映画の中で殺したのだ。これはしばし彼が批判の対象になる「暴力的な映画の影響で悲惨な事件が生まれる」というくだらない理論に対しての糞食らえというメッセージだった様にも見えた。
タランティーノの映画と映画人に対する敬愛、そして理想郷をこの映画に投影していたと思う。
ブラビが好きな人が60年代を懐かしむ映画❗
長く感じた3時間
主役はレオナルド・デカプリオとブラッド・ピットのふたり。ほぼ役者バカで落ち目になることを恐れてばかりいるデカプリオのリック・ダルトンよりもブラッド・ピットのクリフ・ブースのほうが人間的に深みがあるように感じられた。とはいっても舞台はハリウッドだ。プラス思考でノーテンキな強欲ばかりが暮らしている。
一応ベトナム戦争に反対するヒッピーたちを描き、そしてチャールズ・マンソン率いるカルト教団を描いて1969年当時の様子を表現してはいるようだが、時代の持つ閉塞性だとか国家間の経済事情だとか地政学的な分析だとかは描かれることがなく、ハリウッドとその周辺の人間模様の描写に終始している。
要するにクエンティン・タランティーノ監督は、あの頃のハリウッドの人々の様子だけを描きたかったと思われる。しかし何故それが描きたかったのかが伝わってこない。だから映画の世界観が理解できないし、おかげで面白いと思うシーンがひとつもなかった。監督には映画人のこだわりや昔の作品に対する思い入れがあって、同じ思い入れのある人には理解できる部分はあるのだろうが、その思い入れはオタクの精神性である。
残念ながらオタクとはほど遠い当方には、この作品を理解することは出来なかった。見る人によっては面白く感じる作品なのかもしれないが、多分それは楽屋落ちだ。とても長く感じた3時間であった。
最高の「おとぎ話」
何だかんだで初タランティーノ
タラちゃんのおもちゃ箱
タランティーノ監督の物心ついてない幼少期の一番輝いていた
ハリウッド。きっとこうだったんだろう、こうだったらいいのにな、を
大御所になった自分が最高の俳優と作り上げた「お伽話」
アメリカの世相的背景、シャロンテート事件、チャールズ・マンソン
など知らなければ全くわからない人には全くわからない
映画で、長いし寝てしまうでしょう。
そんな人は知らん!ごめんね!という割り切りも感じられました。
実際タランティーノ作品特有の意味のありそうでない描写が
今作もこれでもかと盛り込まれ、上映開始から隣でガサゴソしてた
おっさんが静かになる(たぶん寝た)のも仕方が無い展開でしたが
カメラワークや60年代ハリウッドを再現した画面の魅力は
相当なもので引き込まれるように見られました。
葉っぱと酒でグデングデンなんて演技が最近ちと多いディカプリオ
50代でも全然脱げてラリる演技は健在のブラピ
タランティーノの遊びに付き合って最高の演技をしています
結末は最高にファンタジー。
お伽話ですから。
ただ、映画館で集中して見るにはいいけど
ソフトではこんなダラダラした映画は果たしてどうなんだろう
という点で点数はあまり上げられない感じでした。
どこが面白いのか解らなかった
初心者すぎました
キャラクターが濃い、そして緊張感のある映画
リックとクリフがカッコいい!
リックはハリウッドの大スターだが、自分のキャリアに不安があった。そんな不安から泣いてしまうこともあり、人間味に溢れた役柄でとても素敵でした。
クリフは、仕事を着実にこなす冷静沈着な面があるが、マンソンファミリーに深入りしてしまったり、映画の緊張感を高めている。
やけに大人びた子役、自身出演の映画を顔パスで観に行くシャロン、あとブルース・リーなど、脇役もキャラの濃いものとなっていて、面白かった。
見終わった後に、ラストシーンの緊張感が忘れられないものとなりました。
なんじゃこりゃ?
なんだか良く分からない。
映画史に詳しい人や、昔のハリウッドに造詣の深い人は涙ぐんだり、腹かかえて笑ったりすんのかな?そうでない俺にはダルいし退屈で…なんか小学生の夏休みの絵日記を観てるかのようだった。
匂いは凄く感じる。
ディカプリオなんかは流石の一級品だし、どんな役をやってもその役にしか見えない。
今回は落ち目のスター俳優だ。
台詞が飛ぶ芝居なんか、NG大賞の1コマを観ているのかと思ってしまう。
ブラピの肌の質感とか…あれだけでハリウッドの日差しを想像しそうだし、肘に残る噛み跡なんかには、それまでの仕事や性格さえも想像してしまう。こちらもまた一級品。
カメラのアングルとか鳥肌が立つほどにハマってるカットもあったりする。
と、まあ…細かい事はいいのだけれど。
偏に物語が良く分からない。
隣人の映画P絡みのエピソードも、なんの必要があったんだろうと思うし、ロンゲの男もどうでも良さそうだ。
ヒッピーに偏見でもあるのかと思うし、あのラス立ちはまぁ別にどおっちゅう事もない。
まぁ、ダルい。
ダルくてダルくて…つまんない。
監督を愛してる人は観るといいと思う。俺は別に愛してないので汲み取る術がないわ。
エンドロールにも映像が流れていて…アレを観ると作品の印象が180度変わるなんて魔術でもない限り、クソ面白くないの一点張り。
俺は観てないので、その魔法がかけられてるのかどうかは分からない。
長かったー
ダルかったー
面白くなかったー
口直しのつもりで観たのだけれど、余計不味いものを食わされたような気分だ。
鑑賞記録
ベテラン俳優のリック・ダルトンと新人女優のシャロン・テート、この2人を対比させることで、夢を実現させることの尊さと夢にしがみ続けることの辛さが胸に迫ります。
自分にとっての本作のハイライトは物語の中盤。NG連発の後、ひとしきり自分の不甲斐なさを恥じた後、自分にハッパをかけ、渾身の芝居を披露するシーン。カットがかかった瞬間に頬を伝う一筋の涙、そして噛みしめるようにつぶやく「俺がリックダルトン様だ…」たまらないですよね。その後の子役女子とのやりとりも良かったな。
物語はとーってもゆったり進むのですが、クライマックスはまさに怒涛の展開!タランティーノ節炸裂のアクション&バイオレンスですが、
「男も女も関係ない!かけがえのない命を、夢を、暴力で奪う奴らは許さねぇ!」
っていうメッセージがビンビンに伝わりました。
すばらしい
初めてタランティーノさんを観ました
恥ずかしいのですが映画のことをよく知らず、タランティーノは名前を聞いたことがある、ディカプリオはタイタニック、ブラッドピットはハンサムくらいの予備知識で観に行きました。
沢山の出来事が次から次へと起こって、ついていくのが大変でした。最後は少し痛い気持ちがして直視していられなかったです。
でも、昔のハリウッドの雰囲気や馴染みのないヒッピー文化など観ていて面白いところもありました。
元婚約者の住む町で再び暮らすことになったり、昔仕事でお世話になった人は自分のことを全く覚えていなかったり、上映中の映画に出演している女優のことを映画館のスタッフは知らなかったり、少し前に知った顔が家に襲いに来たり、狭いようで広く、広いようで狭い世界を描いているのかなと思いました。
後から他の人のレビューを見て実際にあった事件をモチーフにしていることを知って、一緒に見た人と感想を共有して、色々感想が膨らんで、そうやって段々いい映画に感じてくる。
そんな感じの良い映画だと思いました。
細かいディテール
今回の作品はお話しそのものはあまり意味のあるものではなく、1960年代のハリウッドを再現して、その雰囲気を楽しむモノと云う感じでしょうか?細かいディテールは凝りに凝りまくってました。
個人的に一番萌えたのはアルミの製氷器!!デカプリオが酔っ払いつつマルゲリータを作る場面で出てきた、テコの原理で氷を起こして取り出すスタイルのヤツです。幼少期に使った覚えがえるので…懐かし~(>_<)となりました。もうひとつ、今はビール缶の飲み口は外れませんが、引っ張ると涙型にアルミが取れてくるタイプになってましたね。
車も素敵だったし、ダイナーなどのネオンサイン!たった数十秒だけの為に再現したのですね~スゴい。
残念だった?のは、シャロン・テートは亡くなるものだと思って観てたので、肩透かし食らいました(>_<)マーゴット・ロビーいつもよりおとなし目です。古本屋さん?とシアターに歩いて行くときの白黒ファッションが滅茶苦茶可愛かったです。
眠気を誘う(-_-)zzz
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