「カルトムービーっていつも評価が分かれるのなんで」ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド TOKIESさんの映画レビュー(感想・評価)
カルトムービーっていつも評価が分かれるのなんで
ブレードランナーのように熱烈なマニアなら支持するだろうし、そうでもなければ、退屈な時間を過ごすことになりそうだ。
特にレオのパートで、セリフが飛んで、前日に8杯も酒を飲んでしまい自らを罵るシーン、逆に綿密にセリフを最高の演技をした後の感慨深い表情やラストのタバコのCMシーンなど、カメラロールとオフの表情の変化は見事である。役者の苦悩がストレートに伝わるだろう。
ブラピのパートはかなりスローテンポで進むが、レオよりもブラピが売れてない設定は、どう考えてもブラピのオーラからして違和感しかない。ファイティングシーンはタランティーノ節が炸裂して、グロテスクな愛情表現が残像に残る。Ifが存在するなら、こういう結末もありなのだろう。
マーゴットロビーのシーンは全く別の映画のようで、もはやどう展開されるのかなんて全く度外視のストーリー。もっと早い段階で接触があって欲しかった。
カメラワークやいろんなオマージュ、撮影セット、暴力シーンも監督がやりたかったことがこの映画で体現できたならファンも嬉しいのでしょうから、めでたしめでたし、というところだろうか。
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