「1969年を真空パックした傑作」ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド masamiさんの映画レビュー(感想・評価)
1969年を真空パックした傑作
タランティーノ監督の9作目です。
常々10作撮ったら監督業は辞めると公言して
いるので少しさみしいです。
初長編のレザボアドッグから面白かった。有名なあのシーン「この中に裏切り者がいる」
SMAPがコントでネタにしていました。激辛の
食べ物を誰が食べたのを当てる趣向でした。
今だとこんな感じかと思います。
ミスターピンク(木村拓哉)が他のメンバーが集まっている部屋に遅れてやってくる。
「この中に裏切り者がいる」
他の4人は一斉に立ち上がりミスターピンクを
指差した。
「それはお前だよ!!」
まあ、絶対無理だよなあ。ジュリーが許さないよなあ。
勝手にしやがれ!
それ違うジュリーだよ!
さて本作だが、1969年を真空パックした傑作だ。近過去は再現するのが大変だ。例えば車、
衣装、音楽、テレビ番組、等々を見事に再現している。私の記憶には殆ど無いが・・・
どんな時代だったか?
アメリカンニューシネマの時代。
サイケデリックがもてはやされた時代。
ヒッピー文化の時代。
ウッドストックに40万人が集まり、最終日に
ジミヘンのアメリカ国歌が泥どろの中で高らかに、しかし空々しく鳴り響いた時代。
そして泥沼化したベトナム戦争によって厭戦気分が拡がった時代。
そういう時代の空気感を再現したかったのだろうと思った。
バディムービーとしても素敵だ。ブラピが親友のように、保護者のように見守っている姿は実生活を彷彿させる。
マーゴット・ロビーはビッチ感を封印。バットは持っていません。可愛いにも程がある!
特に映画館のシーン!
子役のジュリア・バターズちゃんも凄い!
ドリュー・バリモアかダコタ・ファニングか
はたまた芦田愛菜か!衝撃的だ!
好きな映画が「雨に唄えば」「ジョーズ」って
ほんとに10才かっ!?とにかく小生意気で聡明で可愛い!
ブラピとレオは素晴らしいが、詳細は割愛。
だって、この二人の映画はほぼ観てる。
書ききれない!
惜しむらくは私の知識量だよ!
全部は拾えてない!勉強が足りない!
生意気言うな! 私・・・
少なくともシャロン・テートの映画を観てこの傑作をまた観ようかと思う。
最後に言いたい!
俺たちの時代を忘れないで、風に吹かれてたあの頃。
そんな感じだよっ!
菩薩さんコメントありがとうございます。なんでも知ってますね。
日本のそのバンド知らなかったです。
サーフインストまでご存知とは・・・
ベンチャーズはコピーしましたが・・・
坂崎さんシタールまでですか。
すごいです。
でわでわ👋
ディック・ディルやデュアン・エディ、リンク・レイなどの、ベンチャーズよりマイナーなサーフインストにハマった時ありました…パルプに使用される前に、ミザルーは聴いてて…カッケぇ~弦がひきちぎれてんじゃねぇの?…とタラチャンとアタシの趣味同じだわって映画観た時、巻頭で鳥肌でした🎸
日本のインストバンドで、サーフ・コースターズって知ってます?…95年頃のデビューですが、ディルや寺内さんとも共演しており、あの手のSound網羅したバンドです🎸
あと、知ってると思いますが、坂崎さんシタールも上手いですよね?
「The End」は色々試行錯誤しRegularで弾く様になりました。Bluesやキース・リチャーズみたいな、Open.Gとかは、Slideに便利で楽なんだけどね🎸
↓「The End」の弾き方のご参考に🎸
https://youtu.be/eqy9oWAX2WE
菩薩さんコメントありがとうございます。そうですか、お気に召さなかったようですか。まっ映画って嗜好品。
マーゴット・ロビーに免じて許して下さい。
本文中でレザボアドッグスについては言及していますのでパルプフィクションについてですが、主題歌のディック・デイルの「Miserlou」が好きです。なんか今は「TAXI」の曲みたいになってますが、青春デンデケデケデケ?
はっ!はっ!しか言ってねえし!
トレモロ奏法ですか?ブライアン・ウィルソンが追悼のコメントだしてるし、
ディック・デイルは今年3月に旅立ちました・・・合掌
あのDoorsの「The End」ってダウンチューニングでしょうか?6弦がDのような気がします。間違ってたらすみません。ではでは。
masamiン🙇お疲れ様です🎶
退屈極まる昼休みは、ココに時々お邪魔します☺
本作は、大期待し行ったけどアタシ的には、今年一番納得いかない映画でした。
なので、レビューを書いてないのよね…あのタラちゃんが3人殺した位で終わらすの?…その考え方って酷いかもですが…アタシはてっきりシャロンの敵討ちを、あの2人がすると思いながら観てて…
火炎放射で全てを焼き払い、その炎はハリウッドのスタジオ迄、燃え広がって…2人が犯した罪は、マンソンファミリーのテロだと噂が拡がり…ベトナムから大量の戦闘へリが、ハリウッドへ向かう…
なんて危険な妄想で、もう1本別のワンハリを…鑑賞後の吉野家で、一緒に行った元.ヤン女と、口に米つけながらくっちゃべってたわ(笑)…すまねぇっす。
やはり、大好きなレザボアとパルプの衝撃越えられない、古い人間っす🙇
masamiさん
こんにちは。
こちらこそフォロー・コメントありがとうございました!
私もこちらで返信させて頂こうと思います。
私の文章は伝わりにくいのではないか?と日頃悩むところがあったので、お褒めの言葉を頂けたことで少し安心することができました。
「映画はリリースした瞬間から受けてのもの」
とても素敵な言葉です。
レビューにどうしても私情を挟みたくなる性に関しても、読み手からしたらどうでもいいことばかり書いてる?直した方がいいかな?と感じていた次第なので、肯定して頂けたことが大変嬉しかったです。
年齢性別関係なく、全く違った感想同士でも互いに楽しく1つの映画を語り合えること。相手を尊重しながら時に自分の感情を混ぜ合えること。
それはとても貴重で素晴らしいことだと私も常々感じております。
ご提示頂いた逆説についても納得です。
鑑賞中の私は、まさにおっしゃる通りの現象の最中で、ポカンと「わからない」の一言でした。
車のお話なるほどです。
車に詳しくない私でも、作中の車の描写はかなり見せ場だったのだと後になりわかりました。
連れは所々のオマージュも気がつき鑑賞中楽しげで、わからない私はただただ置いてけぼりで。
今思うと早く劇場を出たかったのは、そこにふて腐れていた部分もあったからかもしれません。
教えて頂いた「卒業」も是非連れと鑑賞させていただこうと思います。
お話を聞くことが出来て楽しかったです。
ありがとうございます!
今後とも宜しくお願い致します(^^)
この映画は
あの時代の雰囲気を体感して楽しみ、時に懐かしみながら観る映画なのだと、レビューを拝見させて頂いて感じることがでしました。
「細かい時代背景は、わからないならとりあえず置いておいて大丈夫。だから今はこの時代を、雰囲気を映像から感じましょう」
監督のスタンスはそんな感じのものだったのでしょうか。
観ている間はさっぱり作品の意図がわからず、「車の運転シーン多すぎじゃない?」なんて野暮なことを連れに聞いて「なにいってんの。あの時代の車の感じがまたいいんじゃない」と返されたり・・・。
私たちは同じ20代。なのに彼はなぜ知らない時代にここまで心動かされているのだろうと不思議に感じる一方で、
そもそも私はこの映画の観方を知らなかったんだなと少し反省しました。
あの時代が本当に「古き良き時代」であったのかは私にはわかりません。
しかし私の生きた今の時代を真空パックして、遠い未来で紐解き振り返った時。
その時に胸が高鳴るほど懐かしいと感じることはないのだろうなと、思わず感じてしまいます。
遠い未来で振り返った時にもなお風を感じることの出来るあの時代は、そういう意味では「古き良き時代」であったのだろうなと思うことができました。