「親の同窓会。」ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド どろっぷさんの映画レビュー(感想・評価)
親の同窓会。
タランティーノ監督、ブラピ、ディカプリオと豪華なラインナップにマスコミもその他、この映画を取り上げるところは少なくないだろう。
ただ、取り上げられて有名だからといって観に行く映画ではないことだけは確かだった。
人と年齢を選ぶ映画だった。
私は今二十代前半で、映画も好き嫌いはするが親の影響のおかげで人よりかは色んなものを観ているほうだとおもう。
が
この映画はついていけなかった。
例えるなら、親の同窓会に連れてこられた子供の気分であった。
楽しそうな話をしていたり、慰めあったり、語り合ったり、武勇伝を語ってすこし喧嘩腰になったり。
そんな姿を、大人しく壁の方にあるイスに座ってジュースを飲みながらみているかんじ。
たまに自分にもわかる話が出てきて、ふふっとはなる。ふふっだけど。
で、最後にタランティーノおじちゃんが考えた余興をブラピおじちゃんとディカプリオおじちゃんと、その他のお兄ちゃんお姉ちゃんがやって
帰りに「あのおじちゃんたちすごかったね!」ってお話しして終わり。
ただ、60年代の映画や時代背景の描き方はとてもすばらしかった。
エンドロールまでとてもおしゃれだった。
服装や家、車からお酒タバコ、パパラッチのカメラやネオンの感じなど、60年代のレトロ展示会をみているきぶんでとても高まった!
そして、役者を目指してる人や少しでもやっていた人なら所々心に響くところがあったりするんじゃないかなと思った。
リックが、昔はあんなに活躍していたのに、、、と落ち込むところや
ふいに撮影時に自分でも納得のいく演技ができて、周りに賞賛された時の感動とか
シャロンが自分の映画を映画館で観て、自分の演技に反応してくれる客にニコニコしてしまうところとか
1つ1つに1人の人生と時間と気持ちがあって
観ていて共感ができるところが所々みえた。
しかし、やっぱり少し盛り上がるところまでの間が長いなぁと感じてしまった。
これは私がまだまだガキだからかなのかはわからないけど。
映画館の椅子で、お尻が痛いなと感じるぐらいには個人的にだれたのであまりタランティーノ監督だからと期待して観に行くには少し拍子抜けする映画なのかもしれない。。。
最後はやってくれますけどね。
最後は本当にすごかったです。
今まで大人しかったのが、一気に爆ぜ散らかしにきました。
人によっては始終楽しい映画かもしれませんが、私はすこし物足りなく退屈してしまったので評価は半分で。。。