「見事な脚本でした」ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド barbieさんの映画レビュー(感想・評価)
見事な脚本でした
まず 1969年のハリウッドを震撼させたシャロンテート事件。まさかこの事件を再現するつもりじゃないだろうな?とドキドキして見てました。時刻が23時04分とかいちいち表示されるのは・・・いよいよヒッピーのマンソンファミリーがとうとうやってくるのか!?とハラハラしました。
この映画1960年代のポップカルチャー テレビドラマ 当時の音楽を余すことなく紹介してて当時はラジオとレコードしか無かったんだあ と時代を感じさせますが 音楽はどれも細切れ(笑)
リックは煙草吸いすぎ!咳込んでばかりで見苦しい限り 相棒のクリフはトレーラーハウスに住んでて汚い室内をこれでもかとアップで映す ハリウッドスターもいつまでも栄華は続かない落ち目なんだが クリフはスタントの仕事が無くても超然として生きている カッコイイデスね 当時ハリウッドで売り出し中のカンフースターを軽く蹴り上げたり
しかし、映画のなかでこんだけテレビドラマを見せられたのは他にないんじゃない(笑)しかも実際のドラマに被せた映画のなかの映画 ドラマ 白黒のブラウン管のテレビ
街で拾ったヒッピー女を車に乗せてからだんだんとヤバくなる雰囲気 SEXを煽る少女の手には乗らず適当にあしらう所もカッコイイ。"ヒッピー牧場"ではかつての映画の友人が急に心配になり部屋に入るシーンのドキドキの凄いこと(笑)見事に騙される なーんだって
またタイヤをパンクさせたニヤついたヒッピー男をしこたま殴りつけ血だらけに祭り上げてやった爽快感。ヒッピー女の集団がじりじりと近寄って来る恐さ それも蹴散らしてやったクリフは素晴らしい この映画 どちらかというとリックよりクリフの方が主役のような気がする(笑)
終盤のいよいよヒッピー集団マンソンファミリーが襲いに来るのか!?
まさか ポランスキー邸に押し入るのかと思いきや・・・なんとタランティーノ監督は見事に裏切ってくれました。
この脚本は当時のヒッピー集団マンソンファミリーに対する絶対許さないという勧善懲悪を具現化したものでリックが火炎放射器を使い 銃を持ってプールに落ちたヒッピー女を焼き殺す。
リックの映画での演技が役に立ったという自画自賛
ロマンポランスキー監督の映画「テス」は大ヒットしてて その映画の冒頭シャロンに捧げる
という字幕がありますね。
ラストのエンドタイトルの後の数分間のシーン 煙草のCMか??
この映画の?え スポンサーでしたけ やたらと煙草が美味いと持ち上げるリック(笑)
映画の中の映画のスポンサーでしたか
リックがカット!の後 くそみそに罵倒して自分の看板を蹴り倒す
さすがタランティーノ監督の終わり方でした