劇場公開日 2019年8月30日

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「タラの個人的趣味全開の作品だが切れ味に欠けた」ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド ug96さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5タラの個人的趣味全開の作品だが切れ味に欠けた

2019年9月1日
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映画全体、タイトルからエンドロールまで1960年代後半の空気でパックしたよ!こういうの作りたかったんだ!というタラ監督の声が聞こえてきそうな作品。その意図には成功している。当時のアメリカのテレビ、映画を同時代で体験してるアメリカ国民には細い描写や流れる音楽が心に沁みるかもしれない。ただ、自分は日本の70年代生まれなので、時代の雰囲気づくりに成功してるんだろうな、くらいにしか分からん。シャロンテート事件についてウィキで読んでから観たから作品理解の点でまだ救われた。パルプフィクション、レザボアドッグスのような、セリフのかけあい、展開の小気味良さと観客をびっくりさせるサプライズの連続はもうタラ監督には期待できないのかも。ラストシーンのサプライズが、「やっと」見せつけられ歓喜したけど、映画の長さからしたら全体的に物足りないストーリー。ディカプリオ、ブラピ、ワンちゃんはいい演技してるよ。タラ監督、あと1作品しか作らないみたい。最終作品はどうなることやら。期待は半分程度にしておこう。今作品に期待しすぎた。

ug96