劇場公開日 2019年8月30日

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「うーん」ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド yoshuggahさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0うーん

2019年8月30日
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ディテールはワクワクします。70%くらいはワクワクの連続でした。ブラピは良い歳の取り方していて最高です。ますますロバートレッドフォードに似てきた。
トゥルーロマンスぶりのラリ演技です。
ブルースリーはグラサンかけてる間は物凄い似てます。
喋り方、言ってる内容も本人が言いそう。不良だしイキり方や態度に関しては気にならない。
しかしグラサン外した途端、全く似てないです。
やはり黄色人種以外は黄色人種がみんな同じ顔に見えるらしい…あとタラの中ではブルースリーはジミーウォングと同じ枠なんだとわかって失望しました。いくらなんでもマヌケに描き過ぎてる。そこまでして元グリーンベレーのスタントマンの偉大さを描きたかったのか…?

いつものタラ映画って感じで大方エンディングの予想はついてましたが、これは消化不良です。アウトレイジ最終章を見終わった後の感覚に近い。決着がついてないと感じたのは自分だけでしょうか?イングロ、ジャンゴではあれだけ派手にやったのに…
シャロンテート愛だけは伝わった。つか実際にはそれだけの映画という気がする。もっとディカプリオの負け犬ワンサゲインストーリーに深みが欲しかった。イーストウッドの事でも良かったような…
全体的にギャグが利いておりバイオレンスも笑えるようになっているが、実際にあった事を知っていると素直に笑っていいものなのか考えてしまう自分がいた。

ブルースリーをボロクソに描いた理由。武術家よりグリーンベレーの方が強いに決まってるだろ?って理屈もあるが、本質的に実は差別的なものを感じてる。キルビルのアジア描写や千葉ちゃんの描き方を見ればわかる。映画人として一定のリスペクトはあるかも知れないけど、少し違う。詳しい癖にワザとああいったアジア描写をやってるのは完全にネタとしてやってるしリスペクトしてるとは思えない。タラは最近のハリウッドが中国資本に飲まれそうになってきている事への反発でリーのあの描き方をしたと思う。いつもやる映画の中で復讐。でもブルースリーって中国の象徴なんじゃなく、アメリカで差別されまくったアジア全体のヒーローであるし、そういう事も全部知っててやってるとこに悪意を感じた。
アジアを舐めてるって事。

yoshuggah
yoshuggahさんのコメント
2019年9月2日

コメントありがとうございます。
海外だとあのラストで拍手とか起きてるんですよね…
実際の事件をエンタメにしてしまうのは素直に気持ちで楽しむ事は出来ないですよね。
日本にも石井輝男監督の地獄という作品があります。
マンソンファミリーのやった事を完全否定するなら一切暴力のない終わらせ方を考えた方が良かったかなぁ。
あのラストは自分の作品のファンサービスに感じました。

yoshuggah
だるまんさんのコメント
2019年9月2日

コメント失礼します。
私も同じことを考えました。
昔の話だとしても、殺人事件をコメディで笑ったり、犯人を逆に痛めつけても、笑えないし痛快でもない、と思ってしまいますね。
日本で起きた凄惨な殺人事件を、、、と。

だるまん