「3人の芸達者な、役者さんなんだか歌手なんだか……」さよならくちびる お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)
3人の芸達者な、役者さんなんだか歌手なんだか……
誰かに「どういう映画なの?」と聞かれて、ひとことで答えられる映画でないと、ヒットは望めない、今はそんな時代なのでしょうね。
SNSという媒体そのものが、「ひとこと星人」の巣窟ですし。
この映画は、男一人、女二人の複雑な感情のあやを巡る絶妙な演技を、「デュオを解散するための最後の旅」という設定のもとで楽しもうという趣向の映画です。
……が、こんなまとめでは、観てない人の心には絶対に突き刺さるはずがありません。
実際、私だって、直前に「愛がなんだ」を観て、成田凌という俳優は凄い演技をするなと思ったからこそ、この映画を観たのですし。
だから、歌も上手いし、心に染みるよ……とも思うのですが、二人の女の子たちがこれから歌手としてデビューするわけでもなさそうですし(挿入歌のCDは出ていますが)、この映画の凄さを言葉で伝えられないのがもどかしく、コメントもできません。
でも、ね。
貴重な時間と貴重なお金を使う価値が十分にある、そんな掘り出し物の映画で、これぞ映画たる映画だと思いました。
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