劇場公開日 2019年5月31日

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「ヨコハマ映画祭にて」さよならくちびる JYARIさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ヨコハマ映画祭にて

2020年2月9日
PCから投稿

前情報なしでいったので、こんな話なのかとびっくりした(嬉しかった)

ハルもレオもシマも、魅力的すぎましたな。
とくにハルよ…切なすぎるわ…
ストーリーでいうと、最後は青春映画的な終わり方で、ちょっと中途半端で答えがないし、あのまま続けてもいずれ同じ問題直撃するやんと思わずにはいられなかったけど、それも含め、ほっこりエンドでしたな。

ハルレオ結成前のふたりがもっと見たかった。三角関係がメインだから、しかたないが、シマが来る前のふたりをもっともっと描いていればさらに心に染みる映画になったことだろう…
(あと、ふたりが予告編を超えたことをしないのも納得いかない。もうちょいして欲しかったなあ。そのほうが、より重い課題が2人にあるように感じる気が。)

楽曲については、鑑賞中は心に残らんなあと思っていたのだけど(特にあいみょん)観賞後、めちゃめちゃ聴いてますわ…
これ思春期のマイノリティの子とかには堪らんのやろうな…
こういう形(あくまでもメインは三角関係、音楽であって、同性愛は一つの壁にすぎない)で取り組んでくれる日本映画が誕生したのは本当に喜ばしいことですな。

麦ちゃん、小松菜奈ちゃんてのも、あり得なくないから、余計見やすいよね。
自販機前のキスシーンは本当に何度も観てしまった…
小松菜奈さいこう、ってのと麦ちゃんの孤独癒したいが交互に訪れているよ…

しっかし、この映画に対して、三人が可愛すぎとか歌が最高とかしか言わないやつに言ってやりたい、、、、ハルはレオを自分のモノにしたくてしたくて堪らないんですよ!絶対カレー食べた後とかちゅーしたいんですよ!本当は自分の手で支えたくてしょうがないけど、小さすぎるから、シマに頼りざるを得ないんですよ、、本当は家に置いときたいはずなんですよ!あんな華奢で小さな体で、それ背負ってるんですよ、レオにも言えずに…。ああ、こんな切ないことありますかね、、レオももしかしたら、それを分かってるんだけど、自分がいつか横に居続けられなくなると知っているからこそのあの距離感、そしてライブでふたりは一切目を合わさないんでしょうなあ。
だからこその、
「無理しないで」
「無理したいんだよ」
何ですよねえ…
ああ、切ない…
これは考えすぎなのかも、そしてここまで言っていてこの評価。

JYARI