「絶妙」さよならくちびる ヨッシーさんの映画レビュー(感想・評価)
絶妙
クリックして本文を読む
まず曲がいい。
劇中に出てくる三曲。あいみょんと秦基博の作詞作曲が流石にうまかった。
また、ハルレオの歌唱力も高く、ライブシーンでもインディーズとメジャーの間をうろうろしているアーティストのライブのリアリティがとても出ていた。
そして、成田凌、小松菜奈、門脇麦の3人の関係性というものが絶妙的で、近すぎず遠すぎず、仕事仲間なようで単にそれだけではなく、という微妙な距離感がよく表現されていた。
見ている時に3人の背景がはっきりと語られていないことに不満を少し覚えていたが、これもある意味お互いの全てを知っているわけではないという3人の関係性を表現する一つの手段だったんだろうか。
また、かなりの人が指摘している喫煙シーンについてだが、タバコの扱いがとても上手く、「タバコを吸う」という文字で表せば6文字の行為にも色々な感情があることが表現されていた。
例えば、ハルが自分にイライラしながらタバコを吸う時、ハルが他人にイライラしながら吸う時ハルが何の気なしに吸う時。
それぞれ門脇麦がタバコの出し方や火の付け方などで細かく表現していたのが印象深い。
コメントする