劇場公開日 2019年6月21日

「良い要素あるのに勿体無い!」ザ・ファブル さうすぽー。さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5良い要素あるのに勿体無い!

2019年6月27日
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この映画は素晴らしいとことダメダメなとこ、両方あります(^_^;)

面白い映画になりかけたのに非常に勿体ないです!

岡田准一が天才的な殺し屋を演じたアクションコメディ映画です。

岡田准一のアクションはドラマの「SP」を見たときから非常に上手いなと思っていたので、また彼のアクション見たかったので楽しみでした。

結果、アクションは良かったものの肝心なシナリオのバランスやコメディ部分が悪かったです。

はい、岡田准一のアクションは本当に素晴らしいです!
彼の運動神経と凄まじいアクションの速さはどこから来てるのでしょうか?(笑)
いちジャニーズであり、アクション俳優としても素晴らしいと思いますので、今後もこういったアクションをやってほしいです。

一番好きだったアクションシーンは、
金網床を使って下の階層と上の階層を使ったアクションです!
劇中の最後のシーンではあるのですが、結構トリッキーでしたし、他のアクション映画にありそうで無かったので結構面白かったです。
あとはカメラワークさえ良ければ完璧だったと思います。

あと、柳楽優弥のキャラクター性が良かったです。
基本的に悪巧みばかり考えているクズ野郎である上に頭おかしいキャラでしたが、わりとぶっとんでる映画の世界観に合っていて、良い意味で面白おかしかったです。

ただその格好いいアクションシーンは決して多いというわけではなく、冒頭のアクションが終わってからは基本的に最後しか無いので、結構遅いです。

そして格好いいアクションとは対照的に、面白いはずのコメディ部分がつまらなかったです。

劇中で宮川大輔演じるお笑い芸人が出てきて、「何で、俺もやねーん」というギャグがあるのですが、ずっとやられるとしつこいです。

佐藤二朗等のシーンや芸人の部分も含めてコメディ部分は全体的に福田雄一や吉本新喜劇のようなノリばかりでした。

う~ん、面白ければ良いのですが自分には全然面白いと感じませんでした。
新喜劇のような所は関西のノリなので、関西圏の方はもしかしたら楽しめるのかな?

そもそもこの映画は岡田准一演じる殺し屋が「一般人として普通の生活を送る」という話です。
自分達にとって"非日常"の世界を送ってきた彼にとってはこちらの日常が"非日常"のはずなんです。
だからそういった生活の違いや難しさ、苦悩等を面白可笑しく描けばもっと面白くて笑えるコメディになってたと思うので、個人的にはそっちを重点的に描いて欲しかったです。

あと、ヒロインの山本美月が微妙です。
山本美月はどちらかと言うと好きな女優で今まで演技下手だと思ったことないのですが、何故かこの映画は全体的に大袈裟で微妙でした。

うーん、いろいろと惜しい気がします。
とりあえずアクションシーンのカメラワークとコメディ部分を良くすればこの映画を応援出来ると思っています。

ただ、個人的には先日観た同日公開の「X-MENダークフェニックス」よりは良かった気がします。

さうすぽー。